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お先にどうぞのはのレビュー・感想・評価

お先にどうぞ(2013年製作のドラマ)
2.0
濱田岳扮する主人公が、他人の食のこだわりに忖度する話。
見た目も性格も同じながら、毎回別人という、同じ濱田岳主演の「終電バイバイ」と同じスタイル。
こちらのドラマでは名前さえも同じ。

話は毎回同じテンプレに沿って、食材と店と共演者が変わるというもの。
水戸黄門的な繰り返しが好きな人が、そろそろあの演出がくるかな? ってのを楽しむ為の定型なんだろうか?
一話で合わなかった人はそれ以上見る必要は無いと思う。

ネガティブなテンプレを濱田岳の雰囲気で面白げに見せてる感じで、他の人主演だったら最後まで見なかったと思う。

HE・SOの「夜行」に始まり、世にも奇妙な物語の「夜汽車の男」、その後の「孤独のグルメ」へと引き継がれて来た、個人の食へのこだわりの描写が、他人発信のものになるという亜種。

これらは個人のこだわりの独白が面白いのであって、正直他人から押し付けられるものではないと思う。
1番おいしいと思う食べ方なんて個人の自由。
他人との食事でのマナーは一つ、「同席者を不快にさせないこと」だけだと思うのだが、この作品のこだわりを持つ人々は、その最低限のマナーすら守れていないのではないだろうか?
自分の決めたルールを強制して、素直に場を楽しめない同席者と食事することの何が楽しいのだろう。

こだわりの内容も、正直チュートリアルのバーベキューのコントを思い起こさせるような、「しらんがな」ってものしか出てこない。
特に最終話の牛丼をそういう風に食べる人とは、永遠にソーシャルなディスタンスを保持したい。
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