ワイカ

デアデビル シーズン3のワイカのネタバレレビュー・内容・結末

デアデビル シーズン3(2018年製作のドラマ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

 シーズン3はヒーローものの枠を完全に超え、ほぼ大人向けのクライムサスペンスに。刑務所から出てきたフィスクが本領を発揮し、かなり見応えがありました。後半は止まらなくなって一気見しちゃいました。シリーズで一番面白かったかも。

(以外かなりネタバレあります)

 フィスクが刑務所から出てきて、金と策謀で徐々に形勢を逆転していく様が怖かったです。シーズン1で凄さが中途半端にしか描かれなかったのは、シーズン3に取っておくためだったのかと勝手に想像しちゃいました。

 特に終盤の大陪審のとこはあまりの衝撃で絶望感すら感じました。ナディーム捜査官は正義に戻ってきたのに、最後はさらにあんなことになって悲しかった。

 デックス捜査官の生い立ちと闇堕ちしてく様子も、なかなか説得力がありました。カレンの意外な過去も明かされて、やはりただのヒーローものではなく、秀逸な人間ドラマだと思いました。

 残念ながらマットはあのスーツとマスクを着用せず、戦い方はシーズン1に戻った感じだったけど、それがむしろリアリティに繋がってて良かったかも。母親はびっくり。

 フォギーも相変わらずかっこよかった。とにかく法制度に則ってフィスクと闘おうとする辺りはホントに凄い。彼こそヒーローだと思っちゃいました。家族がみんなすごく似てて笑っちゃいました。まさか本物の家族?とまで思っちゃいました。

 最後の再逆転劇はけっこう感動。ヒーローもので泣けたのはアベンジャーズの最終話以来2度目。ナディームの良心や最後の抵抗と、あの3人の友情が良かった。
 
 未見の「ディフェンダーズ」の続きになってるから、最初は分からないこともあってイマイチ入り込めなかったけれど、ネタバレのあらすじだけ読んでなんとか追いつけました。ディフェンダーズ見てたらもっと楽しめたのかな。

 ただ、リアリティを追求したドラマっぽいから敢えて言わせていただくと、デックス以外のFBI捜査官もあんなにたくさんフィスクの配下に落ちたのは、ちょっと無理を感じました。FBI相手に弱みを握って脅すだけじゃ、いくらなんでもあそこまでできない気が。あの女上司も、伏線がなかったからちょっと唐突で後付けみたいに感じちゃいました。

 あと、贖罪がテーマの一つになってた気がするので、カレンはナディームを見習って、ちゃんと人殺しの罪を償ってから再出発すべきだと思いました。

 シーズンが進むにつれて面白くなるという意味では稀なドラマかも。最後はマーベルらしい思わせぶりな終わり方でしたが、打ち切りとのことで残念。復活の続編を期待してます。
ワイカ

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