『ザ・ディフェンダーズ』でヤミノテとの戦いを終えたその後を描くシーズン3。
戦いの後、一命を取り留め教会に身を潜めるマット・マードックと、シーズン1で戦ったキングピンことウィルソン・フィスクの新たな戦いを描く。
改めて、私は「ヤミノテ」編より、リアルな不正や悪を描くウィルソン・フィスクとの戦いのストーリーの方が好みだったんだよなあ、と思った。
情報社会で、いつ監視社会になってもおかしくない今、こういう権力を持ち恐怖で他者を支配しようとする悪人はリアルにいそうで怖い。
そしてフィスクが自分の愛にはまっすぐなところも相変わらずで、怖いのに魅力的。
フィスクに操られるFBI捜査官のナディームやデックスも印象的な新キャラクターだった。
シーズン3は、マットとフォギーとカレンの関係性に泣かされっぱなしだったな……
特にフォギーは本当に最高の親友。
あくまでも法の力を信じて、弁護士として悪と戦おうとするところがマットと好対照で、このシリーズのもう1人のヒーローは間違いなくフォギー。
マットが2人と距離を置いたのは、2人に迷惑をかけないため……というのも伝わってきて、それも泣ける。
最初は身を潜めていたマットがフォギーやカレンとやっと合流したときは、フォギーの気持ちを思って号泣しちゃったよ……
今シーズンのマットは「デアデビル」のスーツを着ず、正義に燃える1人の人間として戦おうとする姿が印象的。
これまでさりげなく強調されてきた、マットがカトリック信者である意味の伏線回収も上手く、よく出来たシリーズだった。
フィスクとの戦いに決着をつけて、ドラマシリーズとしてはキレイに完結した感じ。
フィスクにしろエレクトラにしろ、再登場は充分出来そうで、続編はまだまだ作れそう。
シリアスな戦いだけでなくマットとフォギーとカレンの日常を描くスピンオフが観たいから、早くシリーズ再始動させてほしい！
