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マーベル/ジェシカ・ジョーンズ シーズン1のmiumiuのレビュー・感想・評価

4.5
NetflixのMarvelドラマ、時系列的にはコチラが『デアデビル』S1の次。気づかずにデアデビルS2の方を先に観てしまった。
(終盤で若干キャラクターのクロスオーバーはあるものの、ストーリー的には特に問題なし)

スーパーパワーを持つ一方で過去にトラウマを抱える私立探偵ジェシカ・ジョーンズが、トラウマの元でもある、一旦は訣別した悪人キルグレイヴと戦うストーリー。

「他人の心を操る」「意のままに従わせる」特殊能力を持つヴィラン・キルグレイヴの能力がチートすぎる。
もともと悪役を演じているデヴィッド・テナントのファンなので、Marvelドラマということを抜きにしてもいずれ観ようと思っていたシリーズ。
キルグレイヴの能力が「こんな力持っていたら最強では…?」なのに、執着しているジェシカを手に入れて操ることが第一目標になっていそうなのが哀れかつキモい。でも情け容赦ない殺人鬼でもあり、恐ろしい。そしてデヴィッド・テナントの演技が上手いから気持ち悪さUP 。(褒めてます)

ジェシカの幼馴染&親友のトリシュ、キャリー=アン・モス演じるジェシカの雇い主のジェリ・ホガース弁護士など、魅力的な女性キャラクター多数なのが嬉しい。
あと、次シリーズの主人公ルーク・ケイジが主要キャラクターの1人として登場したのが予想外で、
「もう出てくるの? しかも脇役じゃなくガッツリ出てくるね?」
とビックリした。

Netflixのマーベルドラマ、ヒーローごとにテーマや特性が変わるなあ、という印象。(『デアデビル』の場合は障がいのあるヒーロー)
今作は女性ヒーローということで、描かれているテーマも同性として興味深いものが多かった。
主なテーマは支配やコントロールからの脱却。悪役に加え、娘を支配しようとする毒親からの解放なんかも描かれていた。
他にも元・人気子役でラジオパーソナリティのトリシュが悩まされるストーカー被害的な話題など、女性ならではの内容が盛り込まれていると感じた。
そんな中で、ジェシカとトリシュの熱くて固い友情は、女性同士の連帯の大切さを謳っているようで尊い。
ホガース弁護士がごく当然のように同性愛者で、女性同士の離婚問題や三角関係を当然のごとく描いているのも良かった。

ジェシカのスーパーパワーが他のヒーローたちと比べて分かりにくい気がするんだけど、常人離れした怪力の持ち主ということでいいの……?
この辺りの描き方はシーズン2に期待。
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