玉生洋一

芋たこなんきんの玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

芋たこなんきん(2006年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

最終回。
あんなににぎやかな大家族だったのに、
その家でたったひとりで遺影を前に酒を呑む姿に泣けた。

とてもいい朝ドラだった。
朝ドラをマニア並みにたくさん見ているわけではないが
朝ドラの最高峰ではないのだろうか。

脚本の完成度が高いし、
過去と現在の組み合わさり方のバランスも絶妙だし、
役者陣の演技もすばらしい。
ちゃんと、少女時代編と女学生編もあるので
ヒロインの成長を追いかけたいという視聴者の欲も満たされる。

子どもたちのドラマも
各人につき1〜数エピソードをきっちりと描いていて丁寧。

変貌する役柄としては、田畑智子演じる晴子が最高に良かった。
そしていしだあゆみ演じる秘書の存在感。
ツチノコの鳴き声。

作家として執筆に勤しむ姿勢も多々描かれているので
ものづくりドラマとしても大満足。
理想の夫婦のあり方も堪能させていただいた。

ラストはご本人たちも道端に登場するというサービスぶり。
関係者全員が渾身の力を注いで作られたドラマだと感じた。
僕も渾身の力でものづくりをせねば。