このレビューはネタバレを含みます
#4まで全話見た。
ありもしない霊能力礼賛のドラマなら見たくないと思いつつ見たが、
妻子が行方不明になり心に傷を負っている主人公が
なにかと霊能者に頼って事件を解決するところに
世間の批判が集まって裁判になっているという
どちら側に立っているのかが曖昧な作りが面白い。
どういう着地を見せるのか。
はたまた着地しないのか。
#1#2
よくある結婚式前日にはしゃぎすぎて事故ったというだけのエピソードかと思いきや、棺桶に入れられて埋められるという、閉所恐怖症気味の僕にはとても恐怖なエピソードだった。
すべてが計画だったということになると、人の力でどういうさじ加減にもできるので面白みが薄れてしまう。冗談のつもりで埋めたが、不慮の事故で関係者が全員死亡してしまい、地中に取り残された男……というだけで展開しても、数奇さが出て面白かったような気がする。やっと助け出されたあとに、親友から命を狙われるという展開にしてもよかっただろうし。
#3#4は
現代社会につながる怖さ。
闇バイトの横行は、闇殺人の横行にエスカレートするだろうから
まるで絵空事ではないことが描かれている。
途中まで圧倒的な黒幕の力の大きさの恐怖を描いたホラードラマのような展開で進むが、結末にかけては犯人グループ側のマヌケぶりが次々と繰り出されてあれよあれよと終わる。
圧倒的に用意周到な天才１人が犯人
（彼が面識のない元軍人らを遠隔で操って犯行を行っていた）
のほうが盛り上がったのでは。
それこそ、警察のPC分析員が黒幕でもよかっただろうし。
※2023.8 BS11
