人口49人、子供の数1人。日本の南の果て、島を一周するのに1時間もかからない小さな孤島・鳩海島(はとみじま)。病院も、警察も、銀行も、コンビニさえも無いけれど、珊瑚礁に囲まれ、ハイビスカスが咲き乱れる美しい島。しかし、そんな美しい島から、たったひとつの小学校さえ消えようとしていた…。島から子供がいなくなり、唯一の公共機関であり希望の象徴である小学校が廃校になること。それは島が社会から見捨てられ、将来、島が無人島化することを意味する。美しく雄大な自然に抱かれ、懸命に、素朴に生きる島の人々。沖縄・鳩間島で起こった実話をベースに、少女の視線を通して描かれる、笑いと涙、青い海と太陽に彩られた、温かくて骨太な群像劇・感動のヒューマンドラマをお送りします。