このレビューはネタバレを含みます
アレクサンドリア編〜救世主編
前半部のハイライトはグレンの絶望シーン、あの絶望描写は稀に見る恐怖。
足を引っ張り続けの男ニコラスは自ら死を選ぶ事ができ、それに巻き込まれる形で命を落とすグレンは流石に可哀想過ぎたのか、その後奇跡の復活。何にせよ今シーズンのハイライトだった。
一致団結し街を取り戻すというかつてない盛り上がりを見せる第9話だが、個人的には根性論過ぎて、今までのヒーコラはなんだったんだよという気持ちが否めなくなるのであまり好きじゃなかったかな。
あの少人数であれだけのウォーカーをやれるとなると今までの展開の疑問だけでなくこれからウォーカーに絶望する事は無くなりそうだな。
そして後半の救世主編。モーガンの理想を掲げる殺さずの考え、そしてリックの身内以外は皆殺しという考えの右と左とも言える考えの対比、それに揺れ動くキャロルの物語。
性善説と性悪説、理想と現実、保守とリベラル。コミュニティにおいて避けられない思考の対立を描いたとても大事な回だったな。
モーガンとリックの考えにはどんな報いがあるのか、2つの行いの先をしっかり見せつけたのはとても素晴らしい。しっかり社会派要素を入れてる所、ゾンビ映画の本質をしっかり受け継いでて偉いなと思う。
ただロマンス要素はほんと適当というか、ミショーンとリックやめて欲しいな。他のカップルもかなりどうでもいい。
そして神キャラニーガン様のご登場には大演説と暴力のフルコース。ここは最高だったな。この回でシーズンを跨ぐって、リアタイの人どんだけ悶々とさせられたんや。笑