コロナ禍の今見ると、いろいろなことを考えさせられるドラマ。
毎日おいしいランチを食べて感じるささやかな幸せ、そしてそれによって得られる仕事へのモチベーションや活力。こういった、コロナ前は当たり前だったことが難しくなった今、いったいどれだけの人が、日々の楽しみを失ってしまったのだろうか･･･と考えずにはいられない。また、「いつまでも同じ場所にあり、変わらぬ味を提供してくれる」というキッチンマカロニのような店も、コロナにより廃業に至ったケースも多々あると思われ、そのことにも心が痛む。
「ランチの女王」が描いた、街の洋食屋さんをめぐる日々のささやかな幸せの世界が、コロナによって成り立たなくなってしまったのは本当に悲しい。
だからこそ、このドラマを見ることで、あの幸せを疑似体験できることには価値があるのかもしれない。
このドラマでの竹内結子は、女性から見ても惚れ惚れするほど可愛らしい。彼女の新たな作品がもう見られないのは残念でたまらない。
それにしても、今見ると信じられないほど豪華なキャスティング。
堤さんは、「Good Luck!!」の香田さん、「恋ノチカラ」の貫井さんを想起させる髪型だが、役柄はまったく異なるダメ人間の役。違いが大きすぎて面白い。
香田さんや貫井さんの役の方が好きだが、コミカルな健一郎もいい。
堤さんの楽しい人柄がにじみ出ている感じがする。
もう少し堤さんの登場シーンを見たかったが、健一郎がいないことで成立していたストーリーだから仕方がないかな･･･。
