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恋ノチカラのkozentaのレビュー・感想・評価

恋ノチカラ(2002年製作のドラマ)
5.0
貫井さんになりたかった。
僕は貫井さんになりたかった。
あんな風に目一杯デザインで悩み尽くしてキャラクターデザインでもがき苦しんで、自分が持つすべてのセンスとアイディアとを出し尽くして、何度も何度も磨きをかけたものを提案してクライアントを唸らせてみたかった。

あまりにも思い出深すぎるドラマなので、ここ十数年見返してません。
いえ、正確には観始めるとつらくなるから、観られないんです。

才能に溢れ、自信に溢れ、相手の求めるものを的確に形にし提案する。

当たり前のことなのに、現実はそんなに甘くはない。
現実はそんなに優しく存在しない。
クタクタになりヘロヘロになり、ギリギリのところで踏ん張って仕上げる。
だってプロだから。
自分が好きで飛び込んだ世界なんだから。

比較するには烏滸がまし過ぎで恥ずかしい限りですが、それでも言わせてもらえるなら。

貫井さんになりたかった。
あんなステキな仲間と出会って仕事をしたかったな。

フリーランスのデザイナーなんて履いて捨てるほどいるし、そんな中で登り詰められるヤツはほんの一握り。
だからこそ、幾つになっても何年経っても、貫井さんは永遠の憧れなんです。
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