このレビューはネタバレを含みます
キモいサルが1話目で退場したのは良かった…んだけれど、間もなく副大統領になろうという大物政治家が、あんなリスクを冒して自ら手を汚すのはあり得なさすぎ。てかどう考えてもバレるでしょ、その雑な殺し方。
数年前はここで興醒めして観るのをやめたけど、今回はそこに目をつぶって全部観てみたら、2話目以降はちゃんと面白かったです。
主人公夫婦の怖さだけでなく、政治の駆け引きや中国との外交の裏側みたいなのがドロドロに描かれてて興味深いです。あの男性記者をハメるとことか恐ろしすぎ!てかサルも罠にハメるだけで良かったんでは⁉︎
米議会に、重要事案の採決に欠席した議員が議会警察に拘束されて議場に無理やり連れ戻される仕組みがあるというのも、知らなかったので勉強になりました。
あとよく思うんだけど、米英の議会って、政権与党内でも政府の提案に真っ向から反対する議員がいつも一定数いるというのは、民主主義国家としてとても健全でうらやましいです。日本だといちいち党議拘束かけられて逆らえないことが多いもんね。日本の選挙って、なんのために個人に投票する選挙制度を敷いてるか分からない。党の方針で全部やるなら、いっそ完全比例代表制にしちゃえばいいのに。欧州にはそういう国もあるわけだし。
邪魔者を策謀で次々と退場させてのし上がる終盤は圧巻。こんなことさすがにあり得ないと思うけど、ありそうと思わせてくれるのはうまいです。
しかし、後半のあの夫婦と警護担当者のあの気持ち悪いエピは必要だったんだろうか。絶対いらないでしょ。
あと、登場人物が多すぎて、会話に出てくる人物の名前が誰が誰だか分からず、何度も置いてけぼりになりました。そこはもう少し親切に描いてほしかったかな。