大傑作。
特に、ウォルターの内面、そしてウォルターとジェシーの関係が再構築不可能な様を描いた、ライアン・ジョンソン監督回S3E10『Fly』(邦題:かなわぬ最期)は素晴らしく完成度の高いエピソード。ジェーンを殺した罪悪感の象徴としてのハエ。ウォルターの心の蝿(=バグ)を取ってくれるのはジェシー。不眠症なのかずっと眠れなかったウォルターが、蝿(=バグ)が取れてからグッスリと眠るのも意味深だ。そして最期に和解するかと思いきや、またもや亀裂が入ってしまう展開にはやられました。脚立のシーンも、ウォルターのせいでジェシーが危ない立場に追いやられることの象徴に思えたり、いろいろと考えてしまう。そしてラスト、またもや現れるハエ。素晴らしい。
これはスターウォーズシリーズ任されるのも納得。
また、言うまでもないが、製作のヴィンス・ギリガン監督回は最高。キレッキレ。
ウォルターはどんどん悪くなっていく。遂には保身のために、なんの罪もない人間を殺すことも厭わなくなる。
完成度の高さに感嘆。