でんデン

ブラック・ミラー シーズン4のでんデンのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・ミラー シーズン4(2017年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

1話 
チップを装着するとオンラインゲームの中に入り実体を持って遊べるゲームを開発したデイリーとその会社のCEOウォルトン。二人共が会社のボスの筈だがウォルトンのみが日の目を浴びてデイリーは居ないものののように扱われる毎日。
そんな中デイリーは独自のシステムを作り上げ気に入らない人物のDNAを回収してゲーム内に閉じ込めまるでスター・トレックの様な世界観の中自らが世界のボスとなり皆を恐怖によって従わせ日頃の鬱憤を晴らす毎日。
最終的にはデイリーはゲーム内からログアウト出来なくなりきっと死んでしまうのだろうけど、なんだか虚しいなあ。
面白いし非常に良く出来てるけど、色々考えると見た後素直にスッキリはしなかったなぁ。勝手にコピーを作って彼らに非道な行いを繰り返していたデイリーは最低な人間だけど、結局現実では何も変わらないままでコピー達のオリジナルの人間も何も知らず変わらぬ毎日を送っていく。
一応ゲーム内のコピーにも人格があるので彼ら側から見ればハッピーエンドなんだけどね。
現実世界で起こったことと言えばデイリーが恐らく死んだだけなんだろう。
現実世界でウォルトンと和解できていれば…こんな風に現実から逃げ込んでしまえる場所があるっていうのも考えものだなあ。
ついこういうパロディ系って演じる役者さん達は楽しいんだろうなと思ってしまう。

2話 しんどい…
小さい頃に娘が目を離したすきにいなくなってしまいそれから娘にチップを埋め込みタブレットで居場所や見ているものがわかるようにして過干渉になって娘を監視してしまう母の話。
最初の内はまあわかるよその気持ちと思いつつタブレットを手放すことが出来てホッとしていたけど、帰りの遅く居場所もわからない娘を心配するあまりタブレットに再び手を伸ばしてしまい娘の監視にのめり込む母親は見てて辛いものがある。
そりゃ禁止されるシステムなだけあるよね。本人の同意無く24時間監視出来るなんて、娘を愛してるからどうこうなんて話では無い、こういった監視システムは対象者の事を自分の所有物の様に感じてしまうからよくないよなぁ。というか禁止されてるならどうにかして使用者のチップははずさせてあげればいいのに。
最後まで重い話で楽しくはない。

3話 いやいやs4今の所全話しんどすぎるぞ
元恋人が飲酒運転で人を殺してしまい通報しようとした主人公だったが、嫌々だったが湖に遺体を捨てる手伝いをさせられ、それから10年程経ち家族を持った主人公の元にあの時の罪悪感が今更蘇り被害者の家族に手紙を書きたいと言いに来る元恋人。
あの時通報させなかったのはあなたで今更自分は失うものが無いから自分の罪悪感から解き放たれる為に私の家庭を壊すのかと元恋人を殺してしまう主人公。
その時主人公は偶然にも外で起きた事故を目撃していた為に保険会社の人から記憶を見せる様に言われ殺人の様子を見られてしまう。
保険会社の人を殺し、保険会社の彼女の夫にも自分の事が知られていた為夫も殺し、そしてそこには彼女の子供もいたのだった…。
結局殺した彼女の子供は生まれつき盲目で、ペットのモルモットの記憶を見られて逮捕というラストだが、いやー、これはもうしんどくなる。
何もかも最初に隠蔽させた元恋人のせいではあるが最初の事故以外は全て主人公が殺したことなので殺人鬼として主人公の夫や子供はつらい思いをする事になるんだろう。
元恋人は10年以上昔の事故なんだから自分一人の事故って事にして自首すれば良くない?自首する気は無いが自分の罪悪感は無くしたいという元恋人のクズさも酷いが、最終的に主人公は何を守る為に人を殺しているのか自分でもわからないけどとにかく知られたなら殺すしかないという雰囲気が伝わってきて心がずっしり重くなる。
どんどん泥沼に沈んでいく様子が見ていられないほど辛くとても緊張感のある一話だった。見応えはあるがもう見たくない。

4話 良かった〜最高だった!
にっこりほっこり見てよかった。
自分の恋人、そして恋人と付き合う時間を全てシステムに決められてしまう世界で恋に落ちた二人がシステムに逆らい一度も出たことのない世界の外へ行こうとする。結局そこは全てがシュミレーションの世界で1000回のシュミレーションが行われていてシステムに抗ってまで二人一緒になろうとしたことが998回になりマッチ度99.8%になった相手と実際の世界で引き合わされる。
とっても素敵な話だった。
主役の男性絶対見たことあるのに誰だっけと思ってたらピーキー・ブラインダーズの三男ジョンでした。子犬みたいな可愛い瞳が印象的な役者さんですね。

5話
???何のためにこの作品作ったんだ?
意味がわからんすぎる
ぬいぐるみの為に仲間連れてきて殺されて最後は自分も喉に発信機埋められたから自害するって…
多分死期が近い子供の為だったんだろうけどグロいしあまりにも酷いストーリーだなぁ。
ゴキブリみたいなロボットがひたすら人を殺す意味もわからないし。
見終わったあと苛つきすら覚える程胸くそ悪く不親切でつまらない回だった。
小説で読むならまだ面白そう。

6話見ごたえが凄い
グロありますので注意
犯罪博物館にきた女性が品物の説明をされていくオムニバス形式のストーリー。
医師にチップを埋め込み患者に転送装置を被せることで患者の痛みを共有し病気の治療に役立てようとする話。
感覚は共有するけど自分に怪我は残らないという最初から絶対ヤバそうな雰囲気あったけど、まさかの臨死体験をすることで感覚がおかしくなって痛みが快感に変わってしまう医師。
もっともっとと痛みを欲し患者を求めるが医師をクビになり禁断症状が出て自傷行為で快感を得ようとするが患者の味わう恐怖感が無いと物足りず他人を殺して以降眠り続けている。

サルのぬいぐるみ:植物状態にある患者(妻)の意識を転送し転送された人(夫)と運命共同体になる話。
結局夫は常に妻に監視されてあれこれ頭の中で言われ続ける事がストレスになり、妻は自分の思うように動かない夫に苛つき最終的にサルのぬいぐるみに意識を転送されてしまう。
サルのぬいぐるみは言葉を発せられず妻は今も意識を閉じ込められ続けている。
現在は感情が5種類以上表せないと違法であり、意識の削除も違法らしい。
絶対なりたくない系だし冒頭の車に撥ねられるシーンはちょっと見るのがしんどい。

死んだ人間の意識をホログラムとして残す装置。
殺人罪で死刑になった男が多額の金を貰い意識をホログラムとして残すが、館長はその男に電気椅子を流せるアトラクションとして使用する。
15秒を超えると死んでしまうので10秒いないで行っていたが、客足が無くなり金の為に10秒以上電気を流させると男は意思を失ってしまう。
女性はここへ来ることがプレゼントなのだと言っていたが、まさにこの展示された男の娘で冤罪で殺された父の復讐にやってきたのだった。
全ての展示品を作った大元である館長の意識を父親の中に転送し最後は電気椅子で。
その娘は父親の姿を見て自殺した母親の意識を自分の頭に転送しておりサルのぬいぐるみを抱いて二人とも満足して帰路につくのだった。
一番怖いのは未だにこの意識の転送システムが法律で許可されてる事じゃない?

s4は結構グロ系もあるし重めの話が多かった…
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