タキ

名探偵ポワロ シーズン10のタキのレビュー・感想・評価

名探偵ポワロ シーズン10(2005年製作のドラマ)
4.7
「青列車の秘密」
原作は「プリマス行き急行列車」を長編に書き直したものらしい。登場人物が多くて誰が犯人かいろいろ目移りしてるうちに謎解きに突入。最初は美人の遺産相続人の伯父さまポジでゴキゲンだったのにクセモノぞろいの乗客を黙らせるべくさらに強気にでるポワロの激昂ぶりが珍しい。オリエント急行の前振りのようなセリフも。
「ひらいたトランプ」
ポワロの友人で口も性格も悪い推理小説家のオリヴァ夫人登場。ブリッジの進め方や殺されたシェイタナの屋敷の部屋の様子を容疑者たちに聞いて性格を掴むなど面白い仕立てだったけどブリッジのルールがわかればもっと楽しめたかもしれない。話が随分すすんでも真犯人が誰だかさっぱりわからない。謎解きが終わってもなんだかスッキリしない犯人像だった。あとポワロ、引越したって言ってたけど外観が前の曲線マンションと似てない?
「葬儀を終えて」
葬儀の次の日にリチャードの妹コーラが殺され、相続人たちはみんなどこにいたか嘘をついている。みんなそれぞれに怪しく、またみんなグルという可能性をチラつかせる。なるほどの違和感。小道具使いも上手い。X-MENのマグニートー、マイケル・ファスベンダーが拗らせキャラ。似合う。
「満潮にのって」
この世に遺産相続がある限りポワロの仕事は終わらない。登場人物が全員かなりヤバイ。常に激しめの展開で画面が映える。未亡人の兄という遺産相続に直接関係のない人物が場を引っ掻き回すというイレギュラーさがさらに謎を呼び予想を覆す。すっかり騙された。ポワロのマンションに執事のジョージが初登場。新たな趣味に盆栽と浮世絵が加わる。
タキ

タキ