タキ

相棒 Season 2のタキのネタバレレビュー・内容・結末

相棒 Season 2(2003年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

●No.1「ロンドンからの帰還〜ベラドンナの赤い罠」
監督:和泉聖治 脚本:輿水康弘
亀山刑事の親友にして平成の切り裂きジャック浅倉が脱獄した。亀山を呼び出し、検事時代のお蔵入り事件大学教授毒殺に絡む女、小暮ひとみ(須藤理彩)を追うように杉下右京に伝えてくれと頼む。一方、右京さんは休職し(現在は警察学校の先生)ロンドン観光を楽しんでいた。やはりハリーポッターとシャーロックホームズは外せない意外とミーハーな観光ルート。美和子のメールで帰国した右京さんは亀山薫(現在運転免許試験場勤務)と事件を追うが、小暮ひとみはなかなか尻尾を出さず逆にふたりは追い込まれキレ気味の監察官(神保悟志)から懲戒処分になると通告されるなどヤバみ溢れる幕開け。まんまと服毒自殺されそうになったシーンは笑ってはいけない相棒。回る寿司のお皿を戻す官房長オジサンはいまのとこ小暮ひとみと食事したぐらい。東京は島がけっこうあるし転勤でリアル島流しもありそう。イタミン「運転免許試験場のかめやま〜」
●No.2「特命係復活」
監督:和泉聖治 脚本:輿水康弘
起きたら庭に特命コンビの怖すぎ問題。小暮ひとみのファザコン話よりあのやたらデカい家(&山荘)をどうやって維持しているのかそればかりが気になる木。コンパニオンのアルバイトと愛人稼業ぐらいじゃ税金も払えないのではと余計なお世話。「島流し」🟰特命係行き。官房長の圧力スゴイwなんか探りでもいれてるのかと思えばただ食事しただけだった皿戻しオジサン。半分に割れてた入口プレートを新調(予算が出た!)浅倉が再びの脱獄。刑事ドラマでおなじみの断崖絶壁から飛び降りたテイだがこれは絶対生きてるやつ。武藤弁護士、逃げてー!
●No.3「殺人晩餐会」
監督:大井利夫 脚本:櫻井武晴
山道が土砂崩れで通行不能、密室状態の雨のオーベルジュで殺人事件が起きるというアガサクリスティのようなはじまり。華道家元争いは火サステイスト。みんな違ってみんな怪しい。凶器はいったいなんなのかが鍵になる。凶器になりうるものがたくさんある中で咄嗟にアレを使うとは笑ってはいけない相棒に認定。食っちゃった薫ちゃんもおもしろい。
●No.4「消える銃弾」
監督:大井利夫 脚本:砂本量
ゴシップ記事を書く雑誌記者が撃たれて死んだ。鑑識の米沢によると硝煙反応も残された銃弾もないという。この不思議な現象に右京はかつて改造銃を作っていた過激派の男を思い出す。犯罪者の息子という出自から努力してもどうにもならないと絶望して自殺するというエピソードになにかエクスキューズがあればと思う。アレをエアガンだと見抜き自作の銃弾まで作るという弁当屋の娘にしとくには惜しい勘の良さと腕前。警察は秘密組織にスカウトすべき。角田課長のコンタクト芸。トリオ・ザ ・捜一加入以前の芹沢が初登場。
●No.5「蜘蛛女の恋」
監督:大井利夫 脚本:砂本量
不眠症の右京が訪れた心療内科クリニックで医師が死んでいた。一方、亀山刑事は美和子にくっついてお見合いパーティに参加中。七森雅美という女性に気に入られてしまうのだが、その女性が死んだ医師の患者だとわかる。右京は医師は自殺ではなく他殺ではないのかと疑念をいだく。
お見合いパーティや友達親子、共依存とかは当時流行りのワードだったような気がする。ストーカー化する雅美にワタワタする薫ちゃん。オソロTに戦慄。右京さんに頼まれたとはいえ苦手な嘘のお芝居よくできました。角田課長の眠り芸。「地方公務員の伊丹くん」に春は来ず。下っ端芹沢は薫ちゃんに脅され情報渡すため係。
●No.6「殺してくれとアイツは言った」
監督:大井利夫 脚本:砂本量
官房長から直々に学生時代の友人で有名小説家の菅原の警護を頼まれる特命係。菅原はラジオで「この退屈な世の中で俺を楽しませてくれ。誰か俺を殺してくれ。」という発言をしており、切断された小指の入った脅迫文を受け取っていた。大杉漣が豪放磊落な小説家を演じる。大杉さんは多作のイメージがあって再放送のドラマで度々見る。亡くなったのに生きてる感じが今でもしている。アッと声がでるラスト。他人の物語を想像しもしなかった菅原の敗北。小野田官房長の「暇か」が聞ける貴重回。
●No.7「消えた死体」
監督:和泉聖治 脚本:櫻井武晴
闇金の取り立て屋がアパートの一室で死んでいる男を見つけた。金を貸していたその男は遺書を握りしめて死んでおり、取り立ての激しさで自殺したようだった。警察に届けることなく遺書だけを持ち去ったが、社長から死んだ証拠を出せと言われインスタントカメラを持って現場に戻るがあったはずの死体が消えていた。取り立て屋の男は昔、亀山刑事に傷害で逮捕されており、死体がなぜ消えたのか調べてくれと懇願する。最近はほとんどないが家で葬儀をするのが普通だった頃の話。マコちゃんにはあの男と別れて欲しかった。右京さんにエルガーの「愛の挨拶」友達ができる。拘置所にレコードの差し入れ。これぞツンデレ。
●No.8「命の値段」
監督:橋本一 脚本:櫻井武晴
深夜の人情横丁で神田グループの社長が人を殺したと自ら通報した。酒に酔って見ず知らずの人とケンカになったと言うが、特命係の聞き込みでは神田が近隣の店で呑んでいた形跡がなく、右京は真犯人は別にいるのではないかと睨む。サブタイトルを見てしまうとほぼネタバレ。薫ちゃんの勘が冴え渡る。右京さんの説諭に泣き崩れる犯人。神田喜一役の中原丈雄さん土曜ワイド以来再びの相棒出演。ポジション的にも似た役だった。
●No.9「少年と金貨」
監督:和泉聖治 脚本:砂本量
亀山刑事は自販機を動かして落としたお金を拾おうとしている親子に遭遇する。出てきたお金が金貨ということもあり挙動不審な父親を交番に引っ張っていくが、子供を置きざりにして逃げられてしまう。一方その頃近くでコインコレクターの老人が殺害され家が荒らされる強盗殺人事件が発生していた。9歳の須賀健太が出演。一途に父親を想う姿が泣かせる。薫ちゃんに懐いて親子のように見える微笑ましい場面も。「血のつながりはなくてもたったひとりの家族」とは薫ちゃんの名言。右京さんにとってのたまきは家族以上の存在。角田課長の自販機で使えない二千円札。貨幣にまつわる時事ネタも少々。連番どころか2004年当時でもなかなか市中に流通してなかったと思う。
●No.10「殺意あり」
監督:大井利夫 脚本:輿水康弘
手術中に患者が死んだことが噂になっている青木外科病院の話を角田課長から聞く特命係。執刀は院長であり患者の息子でもある青木医師(鶴見慎吾)であることから裁判にはならないだろうと思われた。取材に向かった美和子の名刺を見て勤務医である小林医師(坂上忍)が院長の医療過誤を訴えにやってくる。院長は以前に2件の医療過誤事件を起こしていたリピーター医師だった。昭和のドラマでアイドル的な人気を誇った2人の共演。のちに坂上忍が動物好きの毒舌オジサンになるとは想像してなかった。医療過誤の検挙は過失致死程度で映えないと渋るが殺人だと俄然前のめりの捜一。右京さんにがんばってください!と激励したらしいイタミン。特命のお手柄を横取りする気マンマンで笑う。復讐を企てた犯人には右京さんの穏やかな説諭を。ラスト、街中で浅倉とすれ違う。やはり生きていた(顔の包帯目立ちすぎ)
●No.11「秘書がやりました」
監督:和泉聖治 脚本:輿水康弘
ホテルの一室で死んだ国会議員を3人の秘書(室井滋、菅原大吉、木下政治)が秘密裏に運び出そうとしている。その後その国会議員は産廃施設でバラバラの焼死体となって発見された。警察は敵の多い議員だったことから謀殺の疑いを持ち捜査を始める。一方、米沢鑑識官(六角精児)から情報を得て殺害の決手がないことを疑問に思った右京が動き出す。刑事コロンボでおなじみの倒叙ミステリ形式。「秘書がやりました」というのは汚職政治家の常套句だが、本当に秘書が独断でやっちゃったところが面白いサブタイトル。永田町の常識は世の中の非常識。国会議員の秘書と妻(今陽子)を異星人という薫ちゃん。三浦刑事の姿みえずイタミン芹沢捜一コンビ。
●No.12「クイズ王」
監督:和泉聖治 脚本:深沢正樹
昼下がりの公園でなぜかクイズに答えなければならない状況に追い込まれた特命係。三問間違えると公園にいる罪なき一般人が狙撃されるというのだ。知恵を振り絞って答えるふたりだが、亀山刑事が三問間違えひとりの男性が撃たれて死んでしまう事態に。初っ端からイタミンはじめ警視長警視正からもクイズの答えを間違った方が悪いとなじられヤベエ警察24時。監察官の大河内(神保悟志)がややまともだったけどなぜあの部屋にいたのかはナゾだった。右京さんの余計なひとことが事件の発端になったあまりないパターン。いままででサイコーに感じ悪い。喜多嶋舞、芝居はアレだがこちらも感じの悪さは天下一品(褒めてる)女性へのルッキズム、東大生はコミュニケーション能力に難ありのような偏見がありあり。「おいっ特命係の島根の県庁所在地は松山さんよぉ」「松山じゃなくて亀山っ」薫ちゃん、愛媛の松山出身の設定なくなったのかなw三浦刑事は引き続き不在。
●No.13「神隠し」
監督:大井利夫 脚本:輿水康弘
小学一年生の女児が行方不明になった。誘拐も疑われたが身代金等の要求がない。街中に点々と置かれている女児の遺留品はいったいどういう意味なのか。特命係は同級生の女の子から公園に住んでいるイチローくんがルナの親友だから会ってみたらと情報を得て聞き込みに向かう。ホームレスの一郎(松尾貴史)はルナちゃんとは教会で知り合ったという。精神的虐待という目に見えないものに対する援助の難しさを感じる。せめて逃げ場があってよかった。しかしアレであの毒親、心を入れ替えるだろうか。神父役の細川俊之のセリフ回しに聞き入る。前があるから怪しいという捜査をする捜一コンビ、右京さんに踊らされ隠し部屋探しにほとほと疲れる。三浦刑事ぬるっと復帰してた。
●No.14「氷女」
監督:大井利夫 脚本:砂本量
氷点下まで冷え込んだ日の朝、サラリーマンと思われる男の凍死体が発見された。所轄では、泥酔して路上で寝てしまったことで凍死し、事件性はないと判断したが、鑑識の米沢が遺体は心臓まで凍っていたと言ったことから右京は死因がただの凍死ではないのではないかと疑うようになる。木村多江が復讐する女を演じその重さや湿度感は抜群。イタミン芹沢の捜一コンビ。角田課長のアイスクリーム芸。
●No.15「雪原の殺意」
監督:和泉聖治 脚本:櫻井武晴
亀山刑事が美和子と待ち合わせていた繁華街で売春をしようとしている若い女性を見つけ警察に連れていったところ北海道警で売春と管理売春の容疑で指名手配中の本宮沙雪(前田愛)であるとわかる。亀山刑事は札幌まで被疑者を連れて行き、道警に引き渡す。そして沙雪が入れ上げていたというホストに接触を図り、管理売春の胴元はこの男、加茂内ではないかとにらむ。東京に帰ってくる日になっても帰ってこない亀山刑事を連れ戻すようにとの命令で右京もまた札幌に向かう。亀山と交流のあるタクシー運転手若杉(マギー)のガイドで足取りを追う。そして亀山刑事は雪原で倒れているところを発見された。
「消えた死体」で借金の取り立て屋から足を洗い妻とともに北海道に帰郷した若杉が再登場。薫ちゃん捜査で沙雪の容疑は晴れるが、事件の周辺でうごめく工藤(小野武彦)という中年の男の謎が残される。2時間ものの冬の北海道旅情ミステリー。
●No.16「白い罠」
監督:和泉聖治 脚本:櫻井武晴
No.15の続編。犯人の狙撃を受けて足を負傷した工藤が病院から姿を消した。落としていったマッチから小樽の店を探し当てるが、そこは本宮母娘の経営する定食屋だった。またも工藤は立ち去ったあとで行方は知れない。いま沙雪には沖真二(内田朝陽)という大学の同級生が寄り添っているが、右京は死刑囚の娘であること、売春のことも知ってなお沙雪のことを気にかける姿になにか裏があるのではとの疑念を抱く。真二の通う大学の教務課で聞き込み後、美和子から電話があり10年前の本宮が起こした殺人事件の記事から真二の正体を知らされる。同時に真二を訪ねてきた工藤も偶然真実を知ったのだった。
工藤が何者なのかはわりと早い段階で分かってしまったが、なんのために本宮母娘の前に現れたかが物語の核心となる。30年信じてやってきた仕事だったが死刑執行ののちも被害者家族、加害者家族ともに苦しみの中にいたと愕然とする工藤。画集を持って工藤を見送る沙雪が救い。「なんでも疑ってかかるのが僕の悪い癖。」からの「なんでも信じてしまうのが僕の悪い癖。」このふたりだからこそ相棒となり得るいいセリフ。「特命係の亀山ぁの同棲相手の記者さん」トリオ・ザ ・捜一なんだかんだで北海道で負傷した薫ちゃんのことが心配。
●No.17 「同時多発誘拐〜消えた16人の子供達」監督:吉野晴亮 脚本:砂本量
都内で同時刻に16件の誘拐事件が発生し、警視庁は蜂の巣をつついたような大騒ぎになり、特命係も捜査に駆り出される。二人は小学2年性の児童小山純平の担当になり少年の住む児童養護施設「のぞみの家」を訪れる。望月園長(高田聖子)と副園長(小市慢太郎)は犯人の要求する金額1億円は集められなかったが精一杯集めた130万円をデイバッグに入れて、犯人が指定した場所に向かう。16人の母親が新宿のバス乗り場からそれぞれ指定の高速バスに乗った。園長と1億円の身代金を持参した船村ゆずるの母親は同じ甲府行きのバスに乗り、特命係と捜一もあとを追う。しかしバスの運転手にお金を持ち逃げされる事態となる。
高田聖子と小市慢太郎が出てきた時点で出オチ感はあるが、どうやって16人もの子供を一度に誘拐できたのかという部分は詳しく説明がない。おそらく純平が子どもたちを誘って一箇所に集めたということだろうが、さすがに小学生ともなると子どもといえどちゃんと喋るし、偶然が重なったとはいえなかなか無理がある。子どもを守るためだったのに子どもを使って犯罪を成立させようとした犯人の身勝手さを叱責する右京さんの説諭はごもっとも。
●No.18「ピルイーター」
監督:長谷部安春 脚本:輿水康弘
警務部人事課の湊哲郎(山中聡)という警察官が会社員の女性と一緒にホテルで死んでいた。状況的には心中と思われたが、監察官の大河内(神保悟志)は腹心の部下であった湊の心中を疑い、特命係に調査を依頼する。一件落着かと思いきや、その裏に隠された事情というひねりがある。構成としては面白いが、なぜ本物の恋を隠す為に仮の恋人を作らねばならないほど湊が追い詰められていたのかはわからない。結局最後は蚊帳の外に置かれてしまったピルイーターの哀しみ。コワモテ大河内監察官ギャップ満載の回。湊の妻役の川越美和がなつかしい。もう随分前に亡くなってるらしく驚いた。
●No.19「器物誘拐」
監督:長谷部安春 脚本:坂田義和
珍しく誘拐事件の担当をせよと特命係に上からの命令が下る。ただし誘拐されたのは犬だった。ヨークシャーテリアのラブを我が子のように可愛がる桐本雅江(久野真紀子)は身代金200万円を用意して指定された公園で待つが誰も現れない。雅江の夫(小木茂光)は弁護士をしており、かつて犬を散歩中の主婦をバイクで轢き殺してしまった男を弁護したことがあり、判決に不服だった相手方の夫が事務所に怒鳴り込んできたことがあるという話をする。その男、野崎(池田政典)の住むアパートは桐本家からほど近い場所にあり、特命係が向かうと室内に誘拐された犬がおり、野崎は何者かに後ろから刺されて死亡していた。
ラブを預かる特命係(右京さん顔ペロペロされる)ジェンダーバイアスで謎解きをはじめる。結婚している間はたまきの作った料理をあまり食べてなかったというエピソードあり。いまの花の里通いは罪滅ぼしか。犬がバッチを飲み込んだ場所が野崎のアパートだと特定する材料がないのに白状しちゃう犯人。殺人の動機が犬の親権。「妙な時代になったものです」と右京さんが話を締める。
●No.20「二分の一の殺意」
監督:和泉聖治 脚本:深沢正樹
伊丹から亀山に電話があり「オマエの恋人がどうなってもいいのか」と言って切れた。美和子に何かあったのかと思い警察に向かうとそこにはゲイバーのヒロコママ(深沢敦)がいた。歩道橋から男が転落し誰かに突き飛ばされたのではないかということで被害者に恋愛感情があり、かつ現場に居合わせたゲイバーのヒロコママがひっぱられたのだ。ヒロコママは「薫ちゃんにだったらなんでも話す」と言い特命係はこの件にかかわることになる。目撃証言からすぐに被害者と仕事上トラブルがあった女性岡村留奈(吉本多香美)が特定されるのだが、その女性が一卵性双生児だったこと、どちらも犯行の時間に喫茶店にいたと証言しており捜査は難航する。
喫茶店にいたのは留奈なのか留美なのか、どうやって特定するのかがポイント。二人の部屋にあったビニール傘に違和感を感じる右京さん。薫ちゃんのビニール傘の扱いが大ヒントとなる。双子は仲がいいのか悪いのか、揺れ動く印象に最後まで目が離せない展開。救いのあるラストがさらによい。
●No.21「私刑〜生きていた死刑囚と赤いベルの女」
監督:和泉聖治 脚本:輿水康弘
刑務官を一人殺害して脱獄した死刑囚浅倉緑郎(生瀬勝久)がホームレスとなっているところを発見された。浅倉は記憶を失っており自分自身のことも事件のことも忘れていた。再び収監されたが身内を殺害された恨みから刑務官たちの度重なる嫌がらせを受けるようになる。検察庁の次席検事皆川千登勢(岸田今日子)はなんとか死刑の執行を早めようと準備を進めるが法務大臣の瀬戸内米蔵(津川雅彦)は首を縦に振らない。医師の治療を受けるも記憶は回復せず、ある日独房内で首を吊っているところを発見された。なぜ浅倉は死んだのか。中津刑務官(斉藤洋三郎)は他の刑務官が浅倉に度を超えた嫌がらせをしていた証拠のビデオを法務省刑事課長永井紘子(国生さゆり)に提出するが、代わりのビデオを入れ忘れ浅倉の死亡時の録画がされていなかったことがわかる。
怪人二十面相とかモリアーティみたいに右京さんの敵役としてずっと出演するのかと思ってたらこの回で浅倉はあっさり死んでしまった。クレームがくるんじゃないかと思うぐらい刑務官全員が悪人。皆川次席検事がいだいた殺害動機を母親のそれと同じと言ってしまっていいのか。死刑囚とはいえ法を外れて殺して言い理由などなく、そこはビシッと身勝手な嘱託殺人だと右京さんに言い切って欲しかった。浅倉には楽しい思い出だけ思い出して欲しいと言う薫ちゃんが泣かせる。

総括
「殺してくれとアイツは言った」「白い罠」「二分の一の殺意」がよかった。
「殺人晩餐会」はトリックが好き。何回見ても笑える。
タキ

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