マ帆

THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン5のマ帆のレビュー・感想・評価

4.1
今シーズンも何度も泣いた。。。
あと5分で終わるな、と思ってるとその5分でしっかり泣かせてくるからすごい。
Disney+にも来たのでたくさんの人に観てほしい。

コロナにジョージ・フロイド。
今までフィクションとして観ていたドラマが急に現実とリンクして最初変な感覚だった。コロナ禍が舞台の作品も徐々に出始めてるけど海ドラで観たのは初めてだったので、登場人物が「コロナ禍」とか「トム・ハンクスが感染」とか、聞き覚えのあるワードを発するたび「?!!」になった。

"親から子へ" なエピソードが特に多いシーズンでもあった気がする。その過程で空白や亀裂が生じることもあるけど、何歳からでも、何年経っても人生はやり直せる、あの時の穴は今から埋めればいい。という優しさに心が浄化される。そしてそれを描く時系列シャッフルのすごさ。改めてどうなってんの、、、。

そしてめちゃくちゃ子供が欲しくなってしまうドラマ。レベッカは子供に怒りをぶつけられるシーンが多いから麻痺するけど本当に1000000000点の母親だと思う。そして私はベスみたいな母親になりたい。今シーズンも名言放ちっぱなしだったので印象的だったエピソードの感想含めて忘備録。





↓↓↓↓↓↓↓↓ここからネタバレ↓↓↓↓↓↓↓





2話 ランダル
"毎日毎日悲劇的すぎる
喪失感だけ ただただ悲しい"
分かる。分かりすぎる。

2話 ベス
"あなたは悲劇から生まれたの
いくつもの悲劇から
喪失感や悲しみの中からね
でもこの痛みは永遠じゃない"

3話 またベス
"良い躾のためには
2人が飴と鞭に別れてはダメ"

6話 衝撃。壮絶すぎる。
"2人の不完全な人間が僕を愛してたんだ"
陳腐な感想になってしまうけどこのエピソードだけ1本の映画みたいだった。
もはや3人の親戚のような感覚で観ているので他人事という感じがしない。

12・13話
マイノリティの1人とマジョリティの2人からなる2組の3兄弟。この2話はあまりにも複雑で、所々一時停止しながら観たのでかなり時間がかかった。
マイノリティの1人を苦しめる「ありのままの自分を愛して欲しい気持ち」と「親が努力をしなくて済む楽な子供でありたい気持ち」のジレンマ。無自覚な差別が蔓延りやすい環境でいくら時が流れようと簡単には解決しない軋轢。イライラモヤモヤして言い出せないまま何年も過ぎ、もっと言い出しづらい大人になり、疲れて怒ることもできないまま。
観てるこちらまで疲れるし共感もする。。。

ランダルとケヴィンが本当の意味で分かり合える日は来るのだろうか...。何となく2-11を観返したらランダルがケヴィンに "俺たちは自分の子供時代を違うレンズで見てる お前のレンズを否定しない" と言っていて(何て良いセリフ)、あの時は本当に分かり合えたと思ったのにな〜と。それの繰り返しだ。

終わり方衝撃。。。( 笑 )
マ帆

マ帆