たわらさん

ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突のたわらさんのレビュー・感想・評価

4.4
ラニスターのクソガキ王子が王位につき本格化するGame of Thronesと、スタークチルドレンの各地での奮闘が見所である。シーズン2を振り返れば、バラシオン、ラニスター内部での兄弟同士の衝突が際立っており、キングスランディング内でのブラックウォーターの戦いへと集約されていくストーリーは見事。

各勢力の方向性が定まっていき物語の厚みが増すにつれて、登場人物への愛着も湧いてくる。家系を超えた会話のやり取りが面白く、ジョン・スノウ&イグリット、ジェイミー&ブライエニーの"王殺し"コンビ、タイウィン&アリアは名コンビでなかろうか。

設定の作り込みも凄まじく、この世界観ではアリアが識字できることでタイウィンに追求されるエピソードなんかは好み。その他でも、作中オリジナルの宗教などの設定の抜かりのなさには感服する。

ロブとキャトリンの方向性のすれ違いや、サーセイの男性社会への苦悩なんかは心理描写で面白いところ。スパイの発見や兵士を奮い立たせるシーンなんかでティリオンの明哲な戦略家の一面が表れましたが、まぁ報われんなぁ…。
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