あちぴろ

SPEC〜翔〜のあちぴろのレビュー・感想・評価

SPEC〜翔〜(2012年製作のドラマ)
4.9
連続ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」のその後を描いた「起承転結」の「承(翔)」にあたるスペシャルドラマ。
地居との教会での戦いの約1年後を描く。

新たに未詳へ新しいメンバー吉川(北村一輝)と市柳(でんでん:連続ドラマで殺された役でも出てたのに笑)が配属され、野々村係長は係長待遇として降格される。笑
目の療養のため休職していた瀬文(加瀬亮)を待っていた当麻(戸田恵梨香)の関係性がドラマ版から少し変化。
当麻がSPECホルダーだというのを瀬文が気づいていた。という展開。

冒頭から新たなSPEC「瞬間移動」が出てくる!
熱い。もっと熱いのは「サトリ(真野恵里菜)」が踊りながら歌う「サトリン、サトイモスイッスイッスイ♪サトってオサトがサトポッポ♪はい、サトリます!」が最高すぎる。可愛いかよ!
サトリが瞬間移動SPECホルダーの黒男に殺されてしまう!!!
えーーー!殺されるのかよ!!!
怒涛の展開すぎてもうこの時点でどっぷり。

サトリを襲った黒男の巻き添えで殺された両親の娘、久遠望(谷村美月)。
瞬間移動する黒男を捕まえるために当麻がいよいよSPECを使う。
亡くなったSPECホルダーたちを召喚するというSPEC。
これはすごい。
冷泉(田中哲司)もサトリも海野(安田顕)すらも召喚する。
もちろんニノマエ(神木隆之介)も。
出てきたら両手を合わせてくるくる回る意味とはなんだ笑。

つまり、ドラマ版の最終話、教会での地居の死亡はニノマエを召喚した当麻のSPECによるものだというのが分かる。
なるほど。ドラマ版の最後の謎はここで解けた。
ん?となれば、津田(椎名桔平)の瞬間的に消えたのはなんだったの?とまた新たな謎。
新たな謎といえば、「シンプルプラン」や「御前会議」というのも出てきた。

SPECホルダーたちを集めた隔離施設では音を消すSPECホルダーやゲッツがいたり…
瞬間移動をするSPECホルダーは実は、工事現場の監督、神戸(宅間孝行)というのが分かる。
そして、久遠(QUE EN)のSPECがほしい。
DNAを吸うことでコピーできるとか無敵か?
オリジナルには敵わないとはいえ、最強な気がする。
念動力の古戸(奥貫薫)の能力までコピーしてた。

海野により当麻のSPECは封印されることになるが、吉川が凍った状態で見つかり、新たな敵の出現…
そして、逃げ延びた黒男は実は津田というラスト。
さらに、津田に銃を向け走ってくる市柳。

複雑に絡む展開、吉川が凍ってしまった理由。。。
と、映画化にシフトするのだけど、もう世界観が本当に面白くてドはまり。
ここまではなんとかお話にもついていけてると思う。笑
津田がたくさん出てきたりなんでもありだなというのはあるが、アグレッサー(公安零課)には津田が何人もいるという認識で観ればギリギリ。

冷泉やサトリなど人気だと思えるキャラが当麻によって召喚されるが、海野が言った「当麻だから手伝う」という理由が納得できる。
サトリと当麻が踊るサトリンサトイモ♪は眼福!
冷泉とともに「ラミパスラミパスルルルルルー」もファンにとっては観てみたかったシーンだと思う。

「天」、「結」と映画化になって、劇場に観に行ったほど楽しみで仕方なかった大好きな作品です。

(2012/4、2023/9/28)
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