全裸監督のワイカのネタバレレビュー・内容・結末

　ついに観ました全裸監督。これはすごい。すごすぎる。よくもまあこんなドラマを撮れたもんだ。Netflixすごすぎ。

　村西とおる監督がこんなに反権力で気骨ある人だったとは。青春時代にAVにさんざんお世話になった自分も、村西監督には変でキモい監督というイメージしかなかったので、超ロックじゃん！と感動。ちょいちょい出てきた米国のポルノ雑誌「ハスラー」の創始者を描いた映画「ラリー・フリント」を彷彿（村西さんのドラマの方が全然すごいけど）とさせる内容でした。

　そしてストーリーは単なるエロビデオ監督の話ではなく、当時の社会の裏側も克明に描いてます。ヤクザや警察、村西を潰そうとするポルノ王。これ全部ホントだったらすごい。家電メーカーがVHS vs.ベータ戦争に勝つため、ポルノ王にVHSでのAV販売を賄賂とともに頼み込むとことか、リアルすぎ（事実かどうかは別として）。

　もちろんエロ描写も露骨ですごいです。下手なAVよりよほど過激。これは家族と一緒には決して観れません苦笑。

　村西監督役の山田孝之のすごさはもちろん、脇を固める玉山鉄二や満島慎之介も素晴らしい。みんな鬼気迫る演技で、役者としての実力を見せつけられました。特に玉山鉄二のオナニーはびっくり！このイケメン俳優になんてことやらせてんの！しかも山田さんも玉山さんもこんなにぽっちゃりしちゃって鬼の役作り。クリスチャン・ベイルもびっくり（？）。

　そしてポルノ女優を演じた女優陣の演技もすごい！黒木香役の彼女はもちろん、前半に出てきたアイドル系ポルノ女優の濡れ場もすごかった。これホントにやっちゃってホントにイッちゃったんじゃないかという演技。ホントよくやったわ。

　ぶっちゃけ濡れ場で「駅弁いかがですか〜」（駅弁ファックって言葉はまさかここから⁉︎）って言ったり、笛吹いたり、変なアクションを入れたりされたら、個人的には萎えちゃってポルノとしてはどうなのって思うけど、当時はこれがよかったのかな。

　しかし、当時タブーだった本番に踏み込んだり、規制を破ってボカシを薄めたりしたのが村西監督だったとは。男子にとってはまさに神。お世話になりました笑
　
　石橋凌のポルノ王はなかなか迫力があってよかったから、あんなことにせず（事実なら仕方ないけど）、シーズン2も出てほしかったなぁ。あと話は80年代なのに90年代の曲がけっこう入ってたのも残念。時代感のある描写を強調してるのだから、曲も時代にこだわってほしかったです。

　さてシーズン2はどうなるのでしょう。