なつかし二番館

カネの花~愛を閉ざした男~のなつかし二番館のレビュー・感想・評価

カネの花~愛を閉ざした男~(2017年製作のドラマ)
4.1
人を人と思わない冷酷な財閥チャン家はありがちとして,韓国与党(明らかに軍政支持,対米従属からグローバル資本支持で財閥の支援を受ける右派のイメージ)に,まるで日本の村山元総理みたいな庶民的で清廉な政治家が大統領候補で,...という設定には無理がある。
というのは別にすれば,1話ごとに展開が読めず,引き込まれる。演じ手の実力が試される,といってよく,チャン・ヒョクのほか,イ・ミスク,イ・スンジェでもなかなか難しそうという中,88年生まれ,遅れて韓流デビューした谷間の世代のパク・セヨンが頑張っている。ハン・ヒョジュとか,オ・ヨンソと2歳くらいしか違わないんだけど,なかなか芽が出なかった。この作品はちょうど良い年頃にとったといえるかな。「信義」,「ゆれながら咲く花」に出ていた幼い感じの人と気づかなかった。サムネの絵画調にデフォルメした顔が怖い。
あちらの特権階級周辺の人たちの話なので,うちらの生活とは無縁だけど,チャン・ヒョク演じるピルジュやパク・セヨン演じるナ・モヒョン,あと議員夫人なのに大衆食堂を続けているモヒョンのお母さんとか,情が移ってしまう。