好きなドラマなので続編やってくれたのは素直に嬉しかった。また内容も素晴らしいです。
前作でたっぷりと人間ドラマを描いているし、コトーの覚悟(島で医者をしていく)が決まった後の話ですから、そういった説明部分をすっ飛ばして、
・剛洋の初恋と別れ
・正一の妻の病気
の2点に集中して向き合うストーリーとなっており、感情移入がとてもしやすいです。
剛洋は医者を目指すため、本土で中学受験をする決意をする。
息子のために漁師を辞め、丘へと上がる剛利の決意もまた胸を揺さぶります。
お子さんがいる方は特にそうでしょう(私もその一人)。
正一の妻が倒れてしまう場面の描写が秀逸で、不安をたっぷりと煽られます。
浮かれて酔い潰れてしまった正一の気持ちも痛いほど分かるため、心が苦しくなります。
コトーの素晴らしさは、人生の選択と生きること、周りの支えがあり自分が存在していることを、出てくる全ての登場人物を通して気づかせてくれるところだと思います。
シリーズもので大事なのは、オリジナルキャストが引き続き出てること。
だからこそ懐かしく思うし、それが感情移入を生む。
始まりから終わりまで見どころしかない。
まだ観てない方は、今映画もやってますし、ぜひ観てほしいです。
また吉岡秀隆さんじゃないと、コトーはありえないと思わせてくれる。
北の国からが終わってから、彼の役者としてのキャリアはどこに行くのかなと思っていたけど、純に続く当たり役。
優しさが滲み出てるんですよねぇ。
言葉の選び方や、トーン、ゆっくりと語るところ。
コトーをもし他の役者さんがやっていたら、ここまでの作品にはなっていないんじゃないかと感じる。