このレビューはネタバレを含みます
ハリー刑事が故郷に戻って来て事件捜査をする、S1とはまた別の話。
まだ13歳のジュリアンが両親を毒殺…から始まるのは結構衝撃的だったけど、実は両親じゃなかった事がわかってからの後半の怒涛の展開が個人的にはS1の比じゃないくらい鬱。モヤモヤするとか、そう言うのを通り越して具合が悪くなるレベルで次から次へと畳み掛ける様に絶望が続くから、見終わった後のしんどさがエグい…。そんな詰め込まなくても…。
モスウッドで起こる話が中心で、勿論ジュリアンの話がメインではあるんだけど、結局ハリー刑事は故郷に戻って来た事で過去の記憶に苛まれるし、そこのまだ新米のヘザー刑事は親友( 想いを寄せていた )マリンとの過去や現実に向き合わなくちゃならないし…。
最後微妙にハッピーエンドで終わりました的な感じになったかもしれないけど、実際は全くハッピーエンドなんかじゃないし、自分の父親とマリンの子供がジュリアンだって事を、マリンを殺してしまったのは父親だって事を、背負って生きていかなきゃならないヘザー刑事が辛過ぎる。
様々な人達の“親子”をテーマにした感じの話だから余計しんどいのか。
具合の悪くなる箇所は多々あれど、精神的にきたのは、マリンが嫌なら中絶はしなくてもいいって言ったモスウッドの指導者だけど、その台詞が生贄に捧げる為の動物を連れて来た時と同じだった時。ジュリアンを生贄に捧げる為って見えた瞬間の鳥肌…！
ジュリアンが産まれた時に泣き声が全く無い所とか、母親はマリンなのに何故かヴェラが母乳出る所とか、それを偶然で終わらせる所とか、ジュリアンの最初の毒殺の動悸が少しゆらゆらしてる所とか、ん？？？ってなる所はあったけど全体的に丁寧だった。
そしてジュリアン役の男の子の演技が上手✨
肝心のハリー刑事のドM性癖は、過去の罪と関係してるって事かな？
