漱石枕流

ヴァージンリバー シーズン6の漱石枕流のレビュー・感想・評価

ヴァージンリバー シーズン6(2024年製作のドラマ)
3.8
ついにこの作品も6シーズン目かと思っていたら、すぐに続編と番外編も決定した。鑑賞を始めたときはこんな息の長い作品になるとは思わなかったので、少々意外に感じた。なぜなら、展開や設定がシンプルだからだ。

最近のテレビドラマは、よく練られた複雑なストーリーのものが目につく。それは、見慣れた視聴者を惹きつけるための手段だから当然なのだが、逆にそれが裏目に出てしまうシリーズもあるのだ。

しかし本作は、その点で変に工夫をしていない。そういった素直な作りが歓迎されたのではないだろうか。さらにそれが自然に満たされた北カリフォルニアにある小さな山間の町が舞台、という点とも相まっていて癒される。

このシーズンは、婚約したメルとジャックが結婚式に至るまでが柱になって展開する。その一方で各サブキャラのドラマも目が離せない。特にブレイディに食いついてきた〝頂き女子〟の件は、展開が少し意外でおもしろかった。

あとうれしかったのは、最後の2話だけであるがタラが登場してくれたことである。とはいってもほんの少しだけではあったが・・・ それでもシーズンを継続して登場したということは、復帰の可能性はあるのではないか?

ところでひとつ気になった点が。シーズンを追うごとにジャックが仕事場に立つシーンが減り、今作では1シーンのみ。彼は経営者のはずなのに、仲間と遊ぶか、ロッククライミングか、メルとデートばかり。

おまけにプリーチャーもそれに付き合ったり、社会奉仕活動などで外出していたりしているのだ。あの女性店員ひとりだけで、仕事をまわしているのはどう考えても不自然なのだが・・・ とにかくバーが潰れないことを祈る(笑)

[ドイツ語吹替音声+日本語字幕]2025/01/14-23 Netflix
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