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王女未央-BIOU-のYUNのレビュー・感想・評価

王女未央-BIOU-(2016年製作のドラマ)
4.6
家族を失った亡国の王女が、復讐を誓い様々な困難を乗り越えていく。

ルオジンさん演じる拓跋濬(高陽王)が、ちょっとお茶目で表情も仕草も豊か自然で惹きつけられる人。この作品で群を抜いた演技力なのでは。
未央は仇を討つためにと、濬をずっと頑張って拒むが、心に嘘はつけず、想いを伝えた後は濬を見つめる表情がめちゃ可愛い。

長楽は化粧が濃いかなりの美女(ロシアと中国のクォーター女優さん)で、強欲で幼稚。いつも自分でとどめを刺す。病より目の前の火事優先はしゃあないで!
母の叱雲柔は結構良いことや正論も言うので、どの口が言うんやという怒りを通り越して呆れます。死ぬ前の絶叫恐ろし過ぎる。アドリブかな…
李家の女たちの悪どさ、1人目との闘いが下火になるとまた1人やってくる。常茹の必死さが後半は痛々しい。口元ニヤリのアップ多め。

2人の幸せな時間はわずかで、ほとんどが李家での罠や貶めと、殿下たちの攻防。成り上がるも落ちるも一瞬。
28話、幸せな日々。。
37話、長楽越しの拝礼シーン、濬の滂沱の涙にまた涙。
40話、可愛い白芷が….また味方がいなくなる未央。“くじけないから悲劇を招く。私を愛した人は死んで去っていく。”
41話、常茹念願叶うが高安王は酒に弱すぎる。

いい加減未央を陥れるための策ってわかるやろ陛下&濬&重臣!とか、その突っ立ってる間に刺しちゃえばいいんでは?とかもちろん突っ込みどころは多いし、終盤は詰め込みと無理も見えるけど、総じて大満足です。 
承徳と君桃カップルが唯一の癒し。

全てを失っても、諦めない、心は奪われない。未央の愛と憎しみの人生、堪能しました。
2人の時の笑顔を知るから、最終の美しいが険しい顔には哀しさがある。
濬から託された決意を胸に歩いていく….


OSTとっても良い。
オープニングで全てを察してしまう。
エンディング曲『天賦』はティファニータンさんとルオジンさんの夫婦デュエット。ルオジンさんは予想外の歌声でしたが素敵。回を追うごとに歌詞と曲が沁みて、中国語わからないが共に歌わずにはいられない。

華流時代劇おすすめTOP5にこの先もずっと入ると思います。


※2回目視聴
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