アーサー王伝説を題材とした、ファンタジー的な時代劇。アーサー王の話だと思わずに観ればかなり面白い。
ブリテンの王ウーサーの死を予見した魔術師マーリン(ジョセフ・ファインズ)は、ウーサーの隠し子アーサー(ジェイミー・キャンベル・バウアー)を普通の家に預けていた。
マーリンの予測通り、ウーサー王は実の娘モーガン(エヴァ・グリーン)に殺されてしまう。マーリンはアーサーに王の座を継がせるべく王城キャメロットへと連れ戻す。しかし、王座への欲求が強いモーガンはアーサーを亡き者としようと様々な策略を図る。
アーサーは能天気な若者だが、マーリンに連れ戻され徐々に王としての自覚が芽生え、逞しくなっていく。アーサー演じるジェイミー・キャンベル・バウアーはロックシンガーみたいなルックスで、今時の王子様っぽい。
エヴァ・グリーン演じる、妖術を使うモーガンは、もう彼女のために書かれたようなキャラクター。ハマり過ぎてて笑ってしまうほど。しかし、エヴァ・グリーンの妖艶さとたまに見せるあどけなさのバランスはいつ観ても素晴らしい。
他にも魅力的なキャラクターが多く、結構楽しめるが、ある意味ツッコミどころも満載なのが、狙いなのかなんなのか…。
モーガンは勿論だが、アーサーと恋仲になるグィネヴィア(タムシン・エガートン)やアーサーの実母イグレーヌ(クレア・フォーラニ)など、男性的な時代の中で強く独立した女性たちを描いているのに、無茶苦茶ヌードを見せるためのシーンが多いのが、違和感。強く見せたいの?セックスシンボルなの?という疑問が…。
元々何シーズンかでまとめるつもりで書かれた脚本らしく、ブツっと唐突に終わってしまうのが、非常に残念。