Ail

シャナラ・クロニクルズ<ファースト・シーズン>のAilのレビュー・感想・評価

2.0

エルフや魔法使い、魔物などが出てくるファンタジーな世界。
そんなワクワクする世界観で、3人の若者を中心としたメンバーが旅をし、4つの国を破滅から救おうとする。

1人は気高く賢いエルフの姫、アンバリー。
またもう1人は、頼りなさげながらも回を得るごとに成長していく、心優しいハーフエルフ男子ウィル。
そして狡猾で強い、人間の盗賊娘エレトリア。
2人の美しい娘とウィルの冒険をメインに、ドルイド(魔法使い)やエルフの王族、盗賊たちなどが運命を紡いでいく。


……なんて美化できるのはこのくらい。
ここからは文句ばっかりなので好きな方はご注意。(少々のネタバレもあるので注意。)


正直見ててイライラしたり「はぁ?なんで?」となったりすることが多かった。

とにかくキャラクターが嫌い。
まず姫都合良すぎ。人に冷たくしといて自分のピンチに限って「助けてー!」とか、容赦無く人を殺した後の切り替えの早さとか、気になる男子が自分より格下認定してる女と寝たことをずっと気にして2人に、特にその女に冷たくしたりとか。で、急に友情芽生えたかと思えば平気で置いて来たりとかまた文句言ったりとかさ。女の嫌なところばっか詰め込んだみたいなキャラ。最後はよくやったけども。

ウィルは2人の美女の間で揺れすぎ。こいつも虫がいい。優しくしたり冷たくしたり謝ったり、人の言動見てコロコロ態度変える嫌な男。理性も抑えきれないムラムラ君。

その点、エレトリアはまだブレが少なくて良いなと思いきや…思ったよりも流されやすい模様。結局は姫の言うことも聞くし、人間に騙されるし…。初登場が印象悪かったせいもあって、あとから急に優しくなるのに多少の気持ち悪さはあったものの、それがこの娘の本質かと思えば好きになれた時期もあっただけに、ちょっとがっかり。

また、結構いろんな登場人物の聞き分けが良いんだけど、悪く言えば人の話に流されやすく、コロッと意見を変えてしまう芯のない奴らだ。

そして個人的に一番嫌なのが、エルフたち(+一部人間も)の無駄なイチャコラシーンを見せつけられること。
最初はまだ「まぁ姫も若いしな…」とか「若い男の子だもんね、仕方ないよドンマイ」とか「まぁ海外ドラマだしな…」とか大目に見ていたけど、だんだんそんなシーンが多くなってきて引いた。
しかも必要性低い上に絶妙に萎えるタイミングで入れてくるため、監督の趣味なのか、製作陣にゲスいスタッフが何人かいるのか、そんなことまで邪推させられてしまった。
せっかくやるならもっとここぞというときに、ロマンティックにやってくれないと、「エルフも結構性欲あるんだねー…」と、夢を壊すような要素になってしまうんだってば。

そんなこんなで評価は低いです。最初は面白そうだったんだけどな…設定も王道ファンタジーな感じで良いと思ったんだけどな…。
このテーマならうまくすれば面白くなりそうなのに、うーん、もったいない…!!
Ail

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