てつこてつ

教場のてつこてつのレビュー・感想・評価

教場(2020年製作のドラマ)
4.5
原作は未読だが、実に見応えがあり丁寧に作られた映像化作品。

警察学校の生徒役を演じたキャスト陣がとにかく豪華、且つ、皆、実に演技が上手い。準主役と言っても良い役どころの工藤阿須加を筆頭に、大島優子、三浦翔平、川口春菜・・そこに本作が映像作品初出演の舞台俳優・味方良介をキャスティングしたのもいい。

彼の役どころは過去にトラウマがある難しいキャラではあるが、確かに本人がインタビューでも語っている通り、声量での表現が舞台役者ならではのややオーバーな面があるものの、二面性があるこのキャラクターに彼のようなこれまで映像では見たことが無かった新しい役者さんを抜擢し、最終話ではその期待に見事に応えた彼の演技力も確かなもの。

井之脇海、富田望生、村井良太の使い方も贅沢だが、役作りの為に体重増量して挑ん林遣都も凄い。

前編・後編一気見してしまったくらい個人的には面白かったが、唯一無理があったのが他でもない主演の木村拓哉。ファンの方には申し訳ないが、個人的には「何を演じてもやっぱり木村拓哉」感が拭いきれず、白髪メイクと義眼だけでは、やはり無理がある。正直、生徒を演じたキャストたちのほうが上手く見えるシーンが多々あった。

あと、シーンの盛り上がりに入る効果音も、ちょっと時代を感じさせる古い感じなのが惜しい。
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