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蝶の力学 殺人分析班のhidehideのレビュー・感想・評価

蝶の力学 殺人分析班(2019年製作のドラマ)
1.0
シリーズの1と2、そして本作を見ての結論。

木村文乃 の『刑事役力』と、
如月刑事の『刑事力』の無さでしょう。
女性としての魅力(作中での)、
刑事としての敏腕さ、を微塵も感じませんでした。
本作においても、
筋読みとして、考察、推測、事件のあらましを
長セリフで語るシーンが多々あるのですが、
画面の中の舞台演劇の『役者 如月』の
セリフを聞いている様で、いわゆる、
白々しい 感じになってしまっています。
加えて、
前作からの流れで、
ある程度の立ち位置になった、認められた、
そういう設定な様ですが…
周囲に認められた事を
偉くなった、偉そう、を勘違いしている。
これは、数々の事件と向き合ってきた事での
自信からくる『刑事としての傲慢さ』よりも、
ただの
『性格の悪い傲慢な女刑事』にしかなっていない。
ゆえに、事件に於いても
『全て1人でやった』と自供する犯人に対し、
最後の最後まで暴く必要があったのか…
精神的に追い詰め過ぎなのではないか…
とすら思えてきてしまう。
警察、事件的には、当然あったのでしょう。
そうあるべきですし。
しかし、
木村が演じる事で見せる表情や言い方によって、
如月の自己満足の為、自身の『やった感』の為
としか見えてきませんでした。
あれでは、本当にただの嫌な刑事。
犯人側に同情すらしてしまいました…

1作目、キャーキャー騒ぐ新米刑事
2作目、トラウマの為、使い物にならない刑事
3作目、いきなり11課を率いる傲慢な刑事

結局、如月 = 木村 が間違いでしょう。
面立ちが、刑事向きではないですし、
悔しがっている顔など、笑顔に見えますよ…

アンフェアの篠原さん、
ストロベリーの竹内さん、
このお二人の方が、もっと上手く、
ピリッと辛味の効いた刑事役でしたね。

1= モルタル、2= ペンキ 3= 喉の花 と、
初回冒頭から、
首から上に何かをすれば猟奇的に見える、
という入り、も安直でした。
国内外の作品に、
肛門から赤い玉、肛門から紙片、
胃の内容物からメッセージ
口の中にアルファベットの火傷、
などなどがありましたが。
猟奇的、猟奇的を装う、どちらにおいても、
切れば、血を見せれば、というのは、
いささかチープ過ぎました。

総じて、
脚本や監督、如月のキャスティング、
要するに、制作側がよくないシリーズです。
作りも雑な所が多々ありますし。
木村さんは素敵な女優さんですが、
この『如月刑事』ではないですし、
そもそも、面立ちが不向きでは?、と。
長々と羅列しましたが、
木村さん、青木さん、ほか、
素晴らしい俳優さんが大勢出ている割に
がっかり感が酷かったので、この評価で。
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