単体としての面白さよりこれからのMCU展開を見据えた大規模な前振りって感じだった。
ロキはこれまで描かれた中で一番素朴で純粋だった。最後まで周りに振り回されたまま終わったのは意外だし、少し残念。
絶対最後に何か仕掛けてくるのかと思ってた。
別次元の自分に惹かれる展開はナルシストの極みって感じで良かったけど。
新キャラは魅力的だけど平凡だった。
シルヴィは別次元のロキってほど臆病だったり狡賢い感じでもなくて、むしろ典型的な強い女性キャラで若干拍子抜け。育った環境が違うからってことかもしれないけど別人すぎて、本当は奇妙なはずのロキとの恋愛展開に違和感がなくなってる。
メビウスも重要キャラっぽい割に目立った活躍がない。
コップの跡の件もなんなのかわからなかったけど俺が気づいてないだけかな。
同一人物の別次元の別バージョンがたくさん出てくる展開はリック・アンド・モーティが実写化されたみたいで面白かった。
オールドロキがインフィニティウォーのロキなんじゃないかと思いながら見てたけど特に言及されなかった。
奇妙なロキがたくさん出てきてそいつらが争うあたりが一番楽しめた。
ラストの展開は(アメコミ知識があれば違うのかもしれないけど)途中からついていけなかった。全てが嘘かもしれないし、本当かもしれないとか、とにかく、キャラクターが超越的すぎて展開の拠り所が掴めないし、二人のロキの選択の重要性があんまり理解できない。
あと、全体的に間延びしてて退屈に感じる瞬間が多かった。要所に変な間があったり、会話が長かったり。テンポが良くて編集が小気味良いMCUだと珍しい。もっと切り詰めて1話30分に収めることもできそう。
ストーリーに決着が付かずにシーズン2に続く終わり方は先発のドラマ2作に比べると悪い意味でアメドラらしい。
シーズン2がこのモヤモヤを晴らしてくれたらいいな。
