橘

地の塩の橘のレビュー・感想・評価

地の塩(2014年製作のドラマ)
3.5
遺跡での歴史的発見の捏造事件は過去にあったのでそれが元になっているのでしょう。
でもそれだけではドラマに興味持たれる引きが弱いので殺人事件も絡めて……でちょっととっ散らかった印象です。

先は読めるし殺人事件の犯人も1話から解りやすいのですが、それでも観られたのは神村教授役の大泉洋さんのおかげです。神村教授がどう見てもやってて、手が泥塗れの幻覚も見てるのに行いを正当化してる理由に唸りました。成程……成果の出ない研究は費用が集められなくて続け難いのはわかります、理数系じゃなくて人文系は特に。でも駄目でしょう。
神の手と詐欺師の間で、でも完全には憎まれない神村教授像は大泉洋さんの演技による人柄の説得力でした。全然わからないけど、手話も上手い気がします。

板尾創路さんと陣内孝則さんは特にステレオタイプでどうにかならなかったのかと思いました。どう見ても悪役。津嘉山正種さんは好きです。
高級ホテルはポーターの格好してたら易易と侵入できるのか。ゴッサム・シティで昨日も見たぞ。。
橘