橘

私という運命についての橘のレビュー・感想・評価

私という運命について(2014年製作のドラマ)
3.4
一人の女性の激動の10年間…の割に着地点が普遍的でした。
これを言うためにここまで喪失を積み重ねばなのか?とフィクションなのにちょいモヤです。
演者さんたちが自然な演技でほんとに家族みたいな雰囲気だったから余計に。
佐藤家は宮本信子さんだけなので柔らかい感じだけど迫力で、冬木家は塩見三省さん・森山良子さん・三浦貴大さんと義妹の太田莉菜さんがそれぞれ面白くて良かったです。冬木家好きだった〜。
永作博美さんずっと可愛くてすごい。

亜紀は自分で選んできたと言えるかもしれないけど、康は亜紀の運命に巻き込まれて翻弄されまくって行き着いた先がそこ!?みたいな「本当にあれで良かったの?」って思ってしまいました。
康は背負い込まなくて良かった苦労だよな…特に癌は。それを「プロポーズ断られるとは思わなかったから煙草が増えたし仕事に打ち込んだ」てな言い方で済ませるのはほんと好きなんだろうなと思いました。

仕事中に心ここにあらずでぼんやりしたり、大事な会食ほっぽり出して路上で気持ちを確かめ合うみたいなのがトレンディーだと思いました。
クアラルンプールでの会食、部下の人だけ行ったんやろうか、上司が一緒にいないのをどう説明したのかちょっと心配したりしました。「人の恋路を邪魔するな」ってタクシーの運ちゃんから言われてもこちらにも大事な仕事が……ってなるわね。。。
橘