にら

鎌倉殿の13人のにらのレビュー・感想・評価

鎌倉殿の13人(2022年製作のドラマ)
5.0
家族の物語で始まり、家族の物語で終わる。
何度も伏線回収に驚き、俳優さん方の鬼気迫る演技に惹き込まれ、笑ったと思ったら数分後には涙を流しているようなドラマでした。
吾妻鏡の一文から逆算して展開を考えていく三谷さんの伏線の貼り方などなど、驚きの連続で天才的な脚本。もう本当に最高でした😭👏✨

坂東武者の世を作り、そのてっぺんに北条が立つ
北条義時の兄、宗時の台詞がとても印象に残っています。
義時は家族や頼朝をはじめ、多くの人の背中を見
て成長していく姿はまさに主人公でしたが、後半の闇堕ちはもう本当にどういう気持ちで観ていいのか分かりませんでした。
泰時の為に、未来の鎌倉の為に自分が手を汚しているんだよね…?と思っても、もう義時は血塗れな訳で彼の本心が分からないのがこれまた凄くドラマとして面白かったのです。
義時を演じる小栗さんの演技が本当に神がかってました。
あんな瞳に光があったり無かったりもそうですが、執権としての顔、弟としての顔、父としての顔、感情の揺れ動きを表現出来るの本当に凄すぎて何度胸を打たれたことか…っ!

また正直に言いますと、私は今作を観る前までは北条泰時は知ってるけど義時は知らない!!という状態でした。
そもそもこの時代の知識が、源平合戦から鎌倉幕府が出来て、承久の乱、泰時の御成敗式目といった本当に義務教育で教わるものくらいでしたので今作をきっかけに鎌倉時代についてまた色々調べて勉強するのも楽しかったです。
鎌倉を舞台にした群像劇はどの人物にも感情移入してしまって、時折ある笑えるシーンが無かったらしんどくて観れなかったかもしれないほど人が亡くなっていく…😭何度泣いたか分からない!
頼朝の目線で観ても面白いし、政子の目線で観たらまた違うドラマが展開されているしもう本当にどの人物の目線で観ても面白い!!
大泉洋さんの頼朝も小池栄子さんの政子も本当に素敵だったなぁ…。三浦義村も和田殿、畠山重忠、梶原殿も義経も上総介殿も…あれ?これ全員挙げるまで終わらないやつ。

本当に1年間お疲れ様でした。
最高の大河ドラマをありがとうございます。
いつか鎌倉に行きたいなぁ。
にら

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