カーネル

黒い画集〜証言〜のカーネルのレビュー・感想・評価

黒い画集〜証言〜(2020年製作のドラマ)
4.0
NHKもいくら何回目かの再放送とは言え、祝日の昼日中、朝ドラ昼放送直後にOAするとか、思い切りましたね〜 拍手!

私は2020年にリアタイし、その後すぐの再放送も見ました。今回は録画して保存しました。それくらいのドラマです。
以下、浅香航大推しのレビューです。

松本清張は映像化が多くされて中でも今作は何回も映像化されてるようです。ストーリーもエンディング含めわかりやすいし、中身も時代に応じてアレンジしやすいからでしょうか。
今作も大きなアップダウンは無いものの、じわりじわりと膨らむ不安感と、眼が離せない危うさを、谷原章介が実に上手く表していました。
俳優としての彼はこの作品の1年前の『腐女子うっかり、ゲイに告る』で同じような役を演じて私の中で大きくイメチェンしてましたが、今作は純粋に顔の表情に磨きがかかったかなと。そういうキャラクターだったというのもあるでしょうけど。
ラスト、黒いハイネックを着て微笑んだ彼の顔は今も思い出せます。

そして私が推し続けている、浅香航大。
改めて、こんなに美しい顔してたっけ?とマジマジと見てしまいました。ふわっとしたヘアスタイルがよく似合って、貞一郎がのめり込むのも納得の雰囲気満点です。(酒向芳演じる画商の目つきも物語ってます。あの表情………ぞわっ)
左耳の黒いオニキス(風?)のピアスが妙に色気を増大させていました。
彼演じる智久にとって、きっとこの結末は想像の範疇で、ひょっとしたら満更でもない、いや、かなり満足いったものだと私は思います。智久には、西田尚美演じる貞一郎の妻の動きも想像に難くなかったのでは?

吉村界人演じる貞一郎の息子と冤罪を免れた男の娘(高月彩良)の話を智久を絡めて掘り下げる………というのも見てみたい気がしましたが時間が足りないなw



浅香航大がこの再放送後の反響を受け〝表現の幅をもっと広げて多くの方に幅広い作品をお届けしたい〟と今後の活動についてTwitterで言っています。
〝チェリまほ〟の柘植も良かったけど、『滑走路』の若き官僚や、後輩にアルハラするリーマン(酒癖50)女を取っ替え引っ替えしてリベンジに合う鼻持ちならないリーマン(スイートリベンジ)、真面目な公務員であるシリアルキラー(見えない目撃者)、などなどとにかく仕事が多くなっているので、守備範囲の広い活躍を期待します。そろそろまた主演映画が見たいなぁ〜
カーネル

カーネル