全16話のうち、天涯孤独になってしまったセロイが1号店を開いて、お店をチェーン化するまでは見ていて楽しかった。イソを好きだと気づいた辺りは、どうも違和感を感じた。イソのやり方が好きではなかったはずなのに、めっちゃ感化されている。イソもどうしてセロイのことをそこまで好きになったんやろうか、というのも腑に落ちない。
でも、気のおけない仲間と一緒に頑張るという話は好きだし、なるほどなと思うセリフも多かった。
「一度だけ、一度だけ、と妥協しているうちに人間が変わってしまう。」
パワハラの権化の長家の会長が他人を自分の思うように動かしておきながら、「人の言いなりになる人間を軽蔑している」というセリフなど。
信念を持って生きよう、というメッセージも届いた。
でも、最後セロイは初めの頃ほど信念を貫いているように思えなかった。スアとグンスは最後の最後、頑張ったなあと思った。
劇中2016年時点で、「トランスジェンダーの作ったものなんて誰も食べたくない」というセリフがあったり、トランスジェンダーだと暴露されて嫌な思いをさせられるシーンがあってびっくりした。2016年てまだまだそういう認識？と思ったけれど、そう思えるぐらいに運動が進んで、人々の認識が変わったんだと思ったのは、いい発見だった。
