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プリズン・ブレイク シーズンⅡのNMのレビュー・感想・評価

2.8
シーズンⅡは思わぬ感動シーンがあって驚き。ヒューマンドラマ色が濃くなりとても好みだった。

脱獄したその後逃走する様子からスタート。
もちろん予定通りにはいかない。
殺されるかと思いきや救われたり。悪魔かと思いきや内心は救いたいと思っていたり。追う立場が逆転したり。冷徹に見えて守りたい者のために人を襲っていたり。どうしようもないやつらがふいに正義に目覚めたり、聖人のような人に手を差し伸べられたり。
ずっとどん底のスクレやシーノートがふいに見知らぬ人から手を差し伸べられるエピソードが好きだった。誰もが騙し合うこのドラマにおいてとても珍しい。

たくさんの登場人物たちはそれぞれ天使と悪魔に分かれているわけではなく、一つ運命が違えば簡単に立場が変わっていたかもしれないと思わせる。実際にそうなる。普通は当然彼らを酷い罪人として見始めると思うが、よくよく見ていくと彼らもやはり人間なのかと気付かされる体験は貴重。自分の思い込みを改めて考えさせられる。

敵と味方、追う者と追われる者という立場も何度も入れ替わる。

シーノートが娘の診察場所を探すシーンも印象的だった。娘だけは命をかけても守りたいが、医師らにまで蔑まれどんどん追い込まれていく。
マホーンもなかなか面白い人物だった。
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