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ザ・スタンドのhideharuのレビュー・感想・評価

ザ・スタンド(2020年製作のドラマ)
3.0
2021.11.20レンタルDVDで鑑賞。

スティーブンキング原作の「ザ・スタンド」2度目のテレビドラマ化。原作は確か文庫本で4冊くらいあったような気がするくらいの長編なのでとてもじゃないけど映画には不向き。
最初のテレビ化は日本でLDのBOXセットを購入するほど楽しみにしていた。

でもここでは取り敢えずリメイク版の方について書かなきゃね。
とは言えどうしてもオリジナル版と比べてみてしまうの仕方がないこと。
今回はテレビシリーズとして全9話約8時間半なのでオリジナルより2時間以上も長くなっている。
さっきも書いたけど原作は長すぎてとても読破する自信がないため手を出していないのでどちらがより原作に忠実なのかは知らない。
でもリメイクは長くなった分、パンデミック以前の描写も多く重要人物の登場になるとその人物の過去が必ず付け加えられてしまうので展開としては丁寧、悪く言えば冗長に感じられる。

キング作品が好きならば割と受け入れられるレベルではあるけど昨今の展開の早いマーベル世代にはどうでしょうか?

ただテレビ界の状況もオリジナルの時代とは大きく変わっているので残酷描写の規制も多少は緩くなったのか喉を裂かれる、内臓が見える、遺体がゴロゴロ転がってる、グロい生首程度は見られます。あと享楽に耽る悪に導かれし者たちの描写とかもあります。

それに予算も多く取れたのか撮影規模も大きくラスベガスのホテルを借り切っての撮影もあれば、クライマックスもCGを使って豪快に見せてくれます。
考えてみるとオリジナル版のラストはショボかったからね。

この企画がコロナの前からあったのか知りませんがタイミング的にはいい感じ。もっとも「ザ・スタンド」の方は致死率99%以上なので全然違いますけど。そして何故かアメリカの描写しかないので他の国がどうなっているかとかよく分からないです。

まあそんな最中で生き残った者のうち善に導かれる者と、悪の誘惑に負けてしまった者とが交互に描かれていますが特に戦争のようなものが起こるわけではないです。
聖書の引用もいくつかありますしかなりキリスト教色が出ていると思います。日本人には分かりにくいと言う事はないというレベルなので安心を。

自分はキングの映像化は失敗作も含めて見るようにはしています。これはイケる方だと思いました。
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