カイジ、アカギでお馴染み福本伸行原作ギャンブルコミックのドラマ化作品。

パッとしない生活を送る無職の青年 森田鉄雄が、裏社会のフィクサー平井銀二に見出され、ビッグマネーを掴むために命懸けのギャンブルに挑んでゆく。
2017年24分×13話🇯🇵

池松壮亮の見せる若さと狂気が、まだ何者でもないただの若者、森田鉄雄に嵌る。

リリー・フランキーの見せる底知れぬ凄みが、裏社会の帝王、平井銀二に重なる。

物語は原作を踏襲。
株の仕手戦💹
絵画の売買🖼
ポーカー🃏
麻雀🀄
上記の駆け引きを13話にまとめてキッチリと見せる。

原作ファンなのでVシネ版は随分前にチェックしていますが、今回のドラマ版、現代にアップデートされた物語として、とても楽しめるウェルメイドなドラマでした。

ドラマオリジナルの展開を見せる最終話も爽やかで良い感じ。

財閥の殺し合いエピソードの限定配信13話は観れてませんが、まだ競馬のエピソードは残っている。この座組でのSPドラマ、ぜひ観てみたいものです😌✨

【 しぼられるか、奪われるか、殺される！】
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原作_福本伸行(漫画)
脚本_山岡潤平、根本ノンジ
監督_古厩智之、中前勇児
出演_池松壮亮、村上淳
リリー・フランキー
マキタスポーツ、臼田あさ美
音楽_諸橋邦行
主題歌_amazarashi「ヒーロー」
放送_テレビ東京 土曜ドラマ24
全12話(30分) 2017年1月-3月
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若き池松の佇まい。
金髪リリー・フランキーの凄み。
これだけで、作品に厚みが出てる。
そして、場面場面の緊張感。
演出は大半が古厩智之と、安定。

全12話を4部構成にしている。
第1話〜3話「株の仕手戦編」
第4話〜6話「セザンヌ編」
第7話〜9話「ポーカー編」
第10話〜12話「麻雀編」
←柄本とリリーの対決、ヒリヒリする!
第13話「連続殺人鬼有賀編」アマプラ限定
←この回の役割、意味が不明。

• #音楽_諸橋邦行

『銀と金：原作の魅力を忠実に活かし、スピード感で魅せる深夜ドラマの佳作』
『銀と金』は、福本伸行の名作漫画を原作に、2017年1月8日から3月26日までテレビ東京の「土曜ドラマ24」枠で放送された全12話のドラマだ。主演は池松壮亮で、Amazonプライム・ビデオでは先行配信および限定の第13話「有賀編」が提供された（本レビューでは13話未視聴）。「株の仕手戦編」（1〜3話）、「セザンヌ編」（4〜6話）、「ポーカー編」（7〜9話）、「麻雀編」（10〜12話）の4部構成で、原作のギャンブルと心理戦の緊張感を、現代的な設定変更を最小限に抑え忠実に再現。30分の短尺とチープな主題歌が織りなす独特の雰囲気が、深夜枠の魅力として光る。
物語は、冴えない青年・森田鉄雄（池松壮亮）が、裏社会のフィクサー・平井銀二（リリーフランキー）と出会い、株、絵画、ポーカー、麻雀のギャンブルで巨額の金を動かす世界に巻き込まれる。原作の1990年代の空気を、2010年代に置き換えつつ、銀二の冷徹な策略や森田の成長を軸に描く。原作ファンの期待に応え、過剰なアレンジを避けた脚本（大久保智己ら）が好印象。Xでも「原作をリスペクトしてる」「変な改変がない」と高評価。福本作品特有の心理戦や「ざわ…ざわ…」の緊張感は、30分の短尺でテンポよく凝縮され、深夜枠らしいスピード感が際立つ。Filmarksの平均スコア3.8点は、原作ファンと新規視聴者の満足度を反映。
キャストはハマり役だ。リリーフランキーの銀二は、飄々とした裏に冷酷さを秘めたフィクサーを、独特の声音と目力で体現。池松壮亮の森田は、気弱な青年から覚悟を決める変化を繊細に演じ、原作の情けない魅力を再現。Xで「リリーの銀二が怖すぎ」「池松が森田にしか見えない」と絶賛された。脇役のマキタスポーツ（蔵前）や村上淳（西条）も、福本キャラの濃さを損なわず、特に蔵前が麻雀を打つシーンで福本伸行本人が登場する遊び心は、Xで「福本先生のカメオ最高」と話題に。主題歌（ircle「カナリヤ」）のチープさは、福本作品のB級感と絶妙にマッチし、深夜ドラマの雰囲気を高める。
監督（中前勇児ら）の抑制されたアプローチも成功。原作の完成度が高いゆえ、下手にオリジナルを加えると失敗しがちだが、本作は原作の骨格を尊重。株の仕手戦の駆け引き、セザンヌの贋作トリック、ポーカーのブラフ、麻雀の読み合いを、過度な脚色なく映像化。現代への設定変更（携帯電話やITの導入）は自然で、原作の昭和〜平成初期の空気を損なわない。Amazon限定の「有賀編」は、原作でも人気の連続殺人鬼エピソードだけに、未視聴が惜しまれるが、Xの反応では「13話も原作通りで怖い」と好評。
欠点はほぼないが、30分の短尺ゆえ、原作の深掘り（特に銀二の過去や森田の内面）がやや薄い。原作未読者には、ギャンブルのルールが急ぎ足に感じられる場合も。Xで「もう少し尺があれば」「ルール説明が欲しい」との声も少数。だが、テンポの良さがそれを補い、総合的には非の打ちどころが少ない。総評として、『銀と金』は、原作の心理戦と緊張感を忠実に再現し、池松壮亮とリリーフランキーの好演、短尺のスピード感で魅せる深夜ドラマの佳作。チープな主題歌や福本先生のカメオが遊び心を添え、原作ファンも納得の仕上がり。有賀編を観るため、Amazonプライムに飛び込みたくなる一作だ。