Ayakashd

ジェイコブを守るためのAyakashdのレビュー・感想・評価

ジェイコブを守るため(2020年製作のドラマ)
4.2
誰にでも秘密があるし、ダークサイドがある。でもその誰かが家族なら、どんなに恐ろしいか。わたし、だから家族って苦手だ。家族だというだけでこんなに傷つかなければならないなんて。辛すぎる。
e4から一気にビンジしてしまった。次の展開がまったく読めないわけでなかったけど、ひとつひとつのエピソードが練られていて、どっしりしていて、飽きさせず、完璧なタイミングで訪れるツイスト。暗く湿ったルックは美しくもあったが重苦しくもあって、さらにミシェル・ドッカリーの演技が観る側を息苦しくさせる。ジェイコブの瞳の奥を見つめても答えが見つからないあの恐ろしい感覚に憑依してしまう。クリス・エヴァンズも良かった、というか悪くなかった。他の役を考えても、ものすごく演技のパターンが多い人かどうかはわからないけど、少なくともドラマとしてはよかったし。
年の離れた弟が、友達が置き引きする現場に居合わせてしまって、警察に呼ばれたことがあって、子供を信じられない気持ち、子供がどんなに恐ろしい動画や情報に触れているかに震えが来る感じについ感情移入してしまった。誰しも微かに疑いを抱くことはあると思うんだ。母になる、母であるって…そういうすべてを乗り越える勇気がわたしにはない気がしてしまう。恐ろしかった。悲しいドラマだった。
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