キラリ

アンナチュラルのキラリのレビュー・感想・評価

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
4.6
“絶望してる暇あったらうまいもの食べて寝るかな”

ストーリー展開・演出・人物設定・演技・音楽、、、これらによっておこる化学反応や相乗効果が素晴らしく、作品としての完成度が著しく高いドラマ。
生きる力を与えてくれる力強い作品で、これからも何度か観返したくなるドラマの一つになった。

ドラマの舞台となるのは、日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」。運び込まれる“不自然な死”(アンナチュラル・デス)の怪しい死体と向き合い、死因を究明していく。

シリアスな題材を扱いながらも、その中にユーモアあふれる軽快な会話劇を織り交ぜたことで、緩急のあるストーリーに仕上がっていているのがお見事!その作戦が功を奏してか、観る者を暗く重苦しい世界に閉じ込めることなく、老若男女問わず多くの人が感情移入できるつくりになっていたのが凄い。お仕事系ドラマの中でも群を抜いて観る人を選ばない、万人受けする作品だと個人的に感じている。

さらに、本作の魅力は同作に登場する数々の魅力的なキャラクターたちだと思う。特に、石原さとみ演じるミコトは、同性からも異性からも好かれそうな良い塩梅のキャラで、私はミコトの醸し出す雰囲気や魅力の虜になってしまった。前述の「絶望してる暇あったらうまいもの食べて寝るかな」のセリフのシーンは本作の最もお気に入りシーンとなり、私自身この言葉をモットーに生きていきたいほど、印象的に残るセリフとなった。
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