“私が合格させてあげるから。おとなしく、静かに、じっとしていて。”
これは、熾烈を極める韓国の受験戦争に対する警告ドラマなのだろうか？
本作は、富・名誉・権力などを手にした富裕層の人々しか住めない高級住宅街「SKYキャッスル」に住むセレブな家族たちの受験戦争を描いたドラマである。
とにかく教育熱が過剰。SKYキャッスルの住民である親たちは、自分の子供たちを超難関大学のソウル医大に合格させるために必死である。口では「子どものためを思って」と言いながらも、実際は親たち自身のプライドと威厳を保つための受験戦争になっているのが、子供があまりにかわいそうで何とも言えない気持ちになった。子供たちは、ただ親に褒められるのが嬉しくて、親の期待にこたえたくて必死に頑張っているのに・・・
さらには、金に物を言わせて入試コーディネーターを雇う家庭まででてきて、それが結果的に悲劇を生んでしまう。とある主要登場人物が、中盤で命を落とすことになるんだけど、本人は何も悪いことしていないのに、被害者の置かれた環境や抱えているものが辛いだけに、哀しみを通り越して怒りがふつふつと湧いてきて、私自身も感情移入しすぎて行き場のない感情をどう処理したらいいかわからなくなって、やりきれない想いでいっぱいになった。
