無影

アンナチュラルの無影のネタバレレビュー・内容・結末

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

1話完結ながら、場当たり的ではない高精度な縦軸関連の伏線の配置と回収に感動。各々の事件も、なぜ法医学が法治国家に必要なのかを思い知らされる良回ばかり。特に第4話は素晴らしかった。強者はいつでも高いところから好きなように花火を楽しむことができるが、弱者は自らを犠牲にしてようやく花火に気付く。その不条理は死をもってしても報われることはない。それに光を当てるのが法医学。職業ドラマのあるべき姿を見れたような気がしました。
あとはキャラの描写も抜かりがなくて良いですね。お話、医学も説明など大事な部分にちゃんと時間を割きつつ、その狭間狭間にキャラたちの人柄が垣間見える小ネタを挟む。その緩急が芸術的。視聴者も無意識のうちにそれらを頭に刷り込まれているから、お話のスポットがキャラのバックグラウンドに当たった時も、すんなり入り込むことができました。
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