好きすぎて長文！！！！！！！語り合う人がいなくて溜まってるので完全自己満レビューです。
ソウル医大からの同期5人（通称99's）が、とあるきっかけで同じ病院に勤めることに。
医師として日々たくさんの生命と向き合う彼らも、一歩病院の外に出ればひとりの人間。自分が患者になることだってあるし、患者の家族になることだってある。美味しいものには目がないし、酔っ払ってカラオケオールもするし、バンドを再結成したり、親孝行に悩んだり、恋だってする。
...そんな感じで、医療系ドラマというよりは医師たちの日常を描いている作品。とはいえ、医療系ドラマとしても素晴らしいのも魅力。
前知識なしで観始めるも、5人は胸部外科・肝胆膵外科・産婦人科・小児外科・脳神経外科と専門が異なるので、上司部下親族もろもろ登場人物の多さ＋5人分の患者エピソードに混乱し「ん〜あんまりハマらないかな？」なんて思っていたのも束の間。話の構成にも慣れ、ようやく相関図が見えてきた3話あたりからあれよあれよとどハマり。医師としても人間としても超一流、なのに嫌味がなく爽やか。こんなお医者さんに診てもらいたい、こんな上司が欲しい、こんな友達が欲しい、こんな恋人が欲しい、自分と同じ所あるな......どこをとっても魅力たっぷりのキャラクター達に引き込まれて、患者エピソードと彼らの日常がリンクする伏線が絶妙な脚本と、それにぴったりな演出に感情が忙しい。
数多くない選択肢の中から可能性、ときには希望を見い出し選択する。ただ、どれだけ手術をこなしても知識を増やしても確信や正解はない。医師が言えるのは、"最善を尽くします"。ただそれだけ。その言葉の重みたるや.....。
患者さん達のリアルな演技に何度涙が出たことか...韓国の俳優さんは演劇を学んでいる人が多いからか、たとえ脇役だろうがとにかく上手い！
ほぼ毎話でるバンドシーンでは、先述の通り話やキャラにリンクした楽曲を演奏するのだけれど、これがまた最高。（日本の曲に例えるなら80年代〜90年代を彷彿させるメロディラインで今の言葉で言うならエモい。）個人的に、S1では「偶然出会った君」が一番好き。ただ話に沿った曲を弾いているのではなく、ちょっとした目線とかもその時の感情を表したりしているので、くぅ〜上手いと唸る。
1話1時間半ほどと長めで初心者向けではないけれど、ある程度韓流ドラマに耐性があり、作品に対してストーリー性を重視する人には是非観てほしい。
