けんたろう

荒ぶる季節の乙女どもよ。のけんたろうのレビュー・感想・評価

荒ぶる季節の乙女どもよ。(2020年製作のドラマ)
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列車がトンネルに挿入せられるおはなし。


数名の男女が各回一人ずつ入れ替わりで、オープニング曲に合わせて披露するダンス(荒乙ダンスというらしい)が、まあ可愛らしい。
正直、これだけを見るために観ていたといっても過言ではないような…いや、さすがに過言か。


まぁそれはさておき、本編には、もちろん可愛さもありつつ、それに伴って山田杏奈vs玉城ティナや、まさかの四角関係、SE×(エス・イー・バツ)SE×SE×という熱情を持った可笑しさもあってなんだか凄く楽しかった。

またそういう高校生っぽい(?)部分もありながら、心の内を静かに吐露するナレーションや、綺麗な肌の質感が、激しい恋の沙汰を穏やかにしていて、とても良かったと思う。
実際のところ、恥ずかしくてもどかしくてどうしようもなく、終いにはワーギャー叫んでいた僕を、それはいくらか落ち着かせてくれた。

そして気になる、乙女たちの恋心の結末だが、これには思わず笑ってしまった。しかし思い返してみれば、一話が始まった時から何度も何度もまったく同じように笑っていた気がする。
荒ぶる季節というのは、やっぱり楽しい季節なんだろう、観ている分には。

乙女たちの恋愛讃歌というべきか、分からないが、本当に面白かった。