土方龍馬

タリオ 復讐代行の2人の土方龍馬のレビュー・感想・評価

タリオ 復讐代行の2人(2020年製作のドラマ)
4.0
本日、最終回を見終わりました。これで弁護士崩れの美波ちゃんを見られなくなるのはとても寂しいです。

良かったのは、まず美波ちゃんと岡田将生の掛け合いで息がピッタリだったこと。美波ちゃんがお笑いボケをここまでやることはあまりなかったと思いますが、贔屓目なしにしても面白く思えたのは、おそらく岡田将生のツッコミのタイミングがドンピシャだったからだと思います。かなり演技の腕を上げたなあ、彼。

もう一つ、これは自分の年代にとってのみの良かった点だと思われますが、隠し小ネタが満載で、それを見つける楽しみもありました。特に第2回の西城秀樹関係のもの、そして第5回&最終回のスーパーストロングマシーン(平田)ネタは大笑いでした。平田ネタは最終回にもつなげていたとはね、なかなかでした。(^^) 多分、見つけきれなかったものも沢山あると思います。第6回の角砂糖ガリッ、も何かありそうなのですが、どなたかわかる方、いらっしゃいますか?

悪かった点も二つあり、まずはストーリーの核となるはずの美波ちゃんのお父さん(エンケンさん)のこと、結局ずっと設定だけ毎回触れるだけで、ほとんど伏線をめぐらしてなくて、いきなり最終回で全部解決する展開。これなら7回にせず、1回きりの2時間ドラマで終わった内容だったのではないかと思われます。しかも黒幕もすぐにわかってしまうし、もう少し、エンケンさんが巻き込まれた事件そのものに深みを出して欲しかったです。

もう一点は、上に書いた良かった点の二つ目で、隠し小ネタ満載なことなんですが、その小ネタが若い人には絶対わからないことですね。そもそも美波ちゃんにしても岡田将生にしても、ファンは若い人が中心なはず。美波ちゃんファンに私みたいなオヤジはそれほど多くないはず。こんな年代をターゲットにしても、視聴率は取れないでしょう。評価が低い人はおそらく若い方々なのではないかと思います。元ネタがわからないものを見ても面白くないのは当然です。私でも例の忍者ポーズの元ネタは見てないです。ネット記事に元ネタのドラマか映画が載ってましたが忘れました。

従ってこの作品の評価は真っ二つに分かれると思われます。私はもう美波ちゃんが出ていると言うだけで5点を超えてますが(笑)、物語の中核を最終回だけで片付けた点は大きなマイナスなので、4点としておきます。
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