そもそもドラマをあまり観ないし、ましてやイッキ見することなんてなかったけれど、思わず全部観てしまった。
総じて吉岡秀隆に始まり、綾野剛で終わったね。
やはりどうしても考えてしまうのが、映画版との違い。全体を通して個人的には映画版の方が好み。あのくすんだ画が醸し出す暗さと息苦しさが、ドラマ版にはあまりなかったなと思ってしまう。ラストもどこか希望を感じさせるものだったし。
僕は日本に必要なのは野暮ったく使い回しされたような希望ではなくて、真に堕ちること、すなわち僕たちをとことん打ちのめすような絶望だと思っているから。
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(ここからはかなりの深読みです)
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そういう意味で、萩原聖人は死ぬべきだったんだと思う。植物状態から目を覚ますべきではなかった。裁判が始まる直前に、人々が事実を語りだそうとしたその時に、萩原聖人は目を覚ました。彼は日本のメタファーだったのではないか。
