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ここは今から倫理です。のカーネルのレビュー・感想・評価

ここは今から倫理です。(2021年製作のドラマ)
4.5
第1話放送後、原作全話読了。
NHKのこの枠のドラマは外せないので自動録画。1話終了ごとに何度も繰り返し観ています。それほど『腐女子、うっかりゲイに告る。』と並ぶ名作だと思います。


「高柳先生の授業を受けたい」コレに尽きます。そして逢沢いち子を筆頭に倫理のクラスの子達のこの先を見たいと思わせてくれました。
倫理の授業だけでなく高校生の日常、悩み、想い、思考と、今の私には遠い世界が、いたく新鮮でかつ眩しかったなぁ。

ドラマでのラストショットは原作にはない流れですが、今回のドラマの全てが、あの希望に満ちた眩しい笑顔に集約されているように思えました。
涙が止まらなかったです。
(思い出すとまた泣けてくる)

いち子は倫理の先生になるかなぁ

教師や親、巷の悪い仲間など取り巻く大人達を見て、その役割と可能性についても考えさせられます。正義だけではない何かを考えざるを得ませんでした。
倫理学としても様々な哲学者や思想家の言葉が、それぞれ刺さります。
連動企画として「100分de名著」の哲学、思想家シリーズを再放送してもらいたいです。(テキストは売っていますが)


追伸
どこぞの、そこそこの歳のライターがこのドラマを「SDGs」ドラマなどと書いていました。意味を理念をわかって使っているのか?と言いたい。このドラマはそんな流行語となってしまった、『大衆の阿片』となってしまった言葉で語る種類のものではありません
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