ゆうめし

インフルエンスのゆうめしのネタバレレビュー・内容・結末

インフルエンス(2021年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

huluで。

このドラマずっと気になってて見たいって思ってたけどWOWOWに加入するのはハードルが高いのでアマプラ見放題になるまで待ってたんです。
アマプラじゃなくてhuluですけど。

色々ツッコミどころもあるけど全体的に面白かったです。
約45分×全5話という一日で一気見できるほどよい長さも好印象です。とても理想的な時間配分。ドラマは時間泥棒なので出来るだけ一日で見れる長さにしてほしい。

ハリウッド映画に出てくる家って大体広いし地下室がある。地下室で事件が起こる映画をみるといつも羨ましく思います。地下室にはロマンがある。
しかし、日本住宅は地下室なんてほどんどないし、狭い。ですが、日本には団地があった。そうです。このドラマは団地で事件が起こります。

事の始まりは、小説家の及川トモミ(鈴木保奈美)宛のファンレターから。
その手紙に35年前に起きた自分たちの出来事を小説にしてほしいと書かれていた。興味を持ったトモミは宛先人と出会う。
それが主人公の戸塚友梨(大塚寧々)

ほ~、橋本環奈が大きくなったら大塚寧々になるんか~ってこの時は素直にそう思いました、よ。

高校時代に団地の公園で親友の真帆が男に襲われそうになったところを助けようとした友梨は男が持ってた包丁で男を刺してしまう。怖くなったふたりは自分たちの家に帰る。
翌日、男は死んだ。その男を殺したと自首したのは友梨の幼なじみの里子だった。
そして友梨、真帆、里子と同じ高校に通っていたトモミ。大人になった友梨はなんでトモミにこんな話をするのか!?

と、1話がこんな内容ですごく面白くて続きが気になる!って思わせる構成素晴らしい。

でも結局トモミは三人の関係に影響を及ぼすことはなく、ラストにトモミが好きな文言を友梨から聞いたと小さなエピソードがあるだけだった。
そんでもって友梨がなんでトモミに話をした理由も、ちょっと肩透かし。
実は大塚寧々は友梨ではなく、真帆。本物の友梨はすい臓がんで3年前に亡くなった。友梨が自伝的な文章を書いていたのでそれをトモミに伝えていた真帆。
トモミを選んだのは生前友梨がトモミの本をたくさん持っていたから。真帆はトモミが同じ高校に通っていることを知らなかった。

で、トモミは三人の話を書こうと思い、結末を先に書いてドラマは終わる。



ほんと全体的に面白かったけど、気になる点があるんだよね。

・高校時代に友梨の友達が緒方たちにリンチされて意識不明の重体。そのあとその友達がどうなったかは不明。
・途中、大塚寧々の友梨がトモミにお金が必要だから小説の売り上げ分けてくれってお願いするんだけど、なんでお金が必要だったのか?ただの金欠?
・本物の友梨を探すために友梨が働いていた書店に問い合わせるが、友梨の個人情報や闘病中の写真を入手できるもんなのか?これは問い合わせたのが小説家のトモミだったからいけた?

ここら辺は原作の小説読めば解決するのかな?


友梨、真帆、里子。団地で暮らす女子高生3人。
3人はお互いのために男を殺す。その殺される男がみな女性に危害を与えるクソ野郎。

男が真帆を襲わなかったら友梨は刺さなくてすんだし里子は少年院に入らずにすんだ。
里子のじいさんが里子に性的虐待しなければ、里子はずっと友梨と仲良く遊んでたしきっと不良グループとつるんでなかったし、真帆はじいさんを突き落とさなくてすんだ。
里子の旦那が里子に暴力を振るわなければ、里子は真帆に旦那を殺すように脅したりしなかったし、真帆は友梨に頼んで旦那を殺させることはしなかったし、友梨は人を殺して刑務所に入らず夏目さんときっと幸せに暮らした。

なんというか、団地から生まれた悲劇の連鎖が止まらないって感じでした。

真帆と里子を守るために自分の人生を捧げた友梨の選択は正しかったのだろうか。
ゆうめし

ゆうめし