そーいちろー

バスケット・ケースのそーいちろーのレビュー・感想・評価

バスケット・ケース(1982年製作の映画)
3.2
ザB級ホラー。それなりに筋立てはしっかりしてて、結合双生児で奇形だった兄を殺そうとした女医(実は獣医師だったことも判明)に復讐を果たそうとニューヨークまで来た兄と弟の話。幽遊白書の戸愚呂兄弟のモデルはこの作品かな。奇形ゆえに自分の欲望(思春期ゆえに主に性欲)を発散出来ず、暴力衝動でしかそのウサを晴らせない奇形の兄の様相は一種の青春期を象徴するものがあり、それなりには楽しめた。血飛沫あり、女性の裸と悲鳴あり、行きすぎたブラックジョークあり、とB級ホラーに求められる役割は全て達成していたわけだが、それ以上何かあるかと言えば、それだけ、といった内容。最初に奇形の兄が登場した時のモーションがコマ送りだったりするところは笑けたし、それなりに趣向が凝らされていてよかったんだけど…といった感じ。
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