改名した三島こねこ

バスケット・ケースの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

バスケット・ケース(1982年製作の映画)
3.2
<概説>

大人の事情で切り離されたシャム双生児の兄弟が復讐にやってきた。あれよあれよと殺戮の宴を済ませた兄弟は、悲しい痴話喧嘩に突入する。

<感想>

ゲテモノ映画のお手本のような作品。

血!
悲鳴!
怪物!

とりあえずこれだけ出しておけばええやろという、言ってしまえば力技で観客を楽しませる展開。特に捻ったところもなく延々とベリアル君の変態街道を見せつけられる。

ただそれがつまらないかと言えばハッキリとおもしろい。なぜか。ベリアル君がかわいいから。

やってることは変質者のソレなのに、一頭身でつぶらな瞳のモンスターがやるだけでなんとなくコメディらしくなる。いややってることは本当に変態的なんですけど。濡れ場のシーンなんかゲテモノ映画に慣れてないとドン引きする。慣れてると爆笑する。

最後もしんみりしてるのだが、よくよく考えるとベリアル君がだいたい悪いのでそんなに悲しんであげることもない。弟の女に手をだすのが悪いよベリアル君。あと直前の弟の股間を掴むシーンが印象的すぎて、素直に悲しめないよ。

この後三部作まで続くらしいけれど、正直第一作だけでよさそう。これから何がしたいのか。ベリアル君大量発生とかならいよいよ笑うしかない。