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ボーイズ・ドント・クライのugaのネタバレレビュー・内容・結末

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ありえない結末に思考が停止した.......。

90年代のアメリカが舞台になっていて、女の身体として生まれたブランドンが男として生きていくラブノンフィクション。

リンカーンで暮らすブランドンは心機一転 フォールズシティに旅立つ。そこで仲間と出会い、男たちとスピード違反やバカをやったりする。グループの中のひとり ラナと恋に落ちるが、新聞記事でブランドンの秘密を知った男たちはブランドンを化け物呼ばわりする。挙句の果てにはブランドンを暴行・レイプし、このシーンは痛々しくて見てられなかった。
LGBTの理解が広まる今では考えられないほどに 性障害への人への嫌悪と偏見が凄かった世の中だったんだとわかった。

ブランドンが女だったことを分かった上でも ブランドンを愛することを諦めなかったラナ。2人は駆け落ちを試みるが その晩に 男たちが再訪。
男たちの手には銃が。。ブランドンを見つけては拘束し、彼に銃を突きつける。
駆けつけたラナが 止めようとしたその瞬間 家に銃声が響き なんとブランドンは射殺されてしまう。
あまりの展開とエグさに「は?!」と声を出してしまった。
たしかにブランドンは仲間のみんなに自身の身の回りのことについて嘘をつきまくってはいたが レイプまでしてさらに殺害までしなければいけないことなのか?!

性別の理解を超えた二人の愛がここから育まれると思ったのに なんでこんな展開に.....。あまりにも悲しすぎる結末に胸が痛めつけられるばかりだった。。

まだLGBTQの理解が広まっていなかったこの時代に行ける彼らはどれだけ苦しい思いで生きていたのか。。勉強になる映画だった。


ブランドン・ティーナに心から追悼します。
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